春野菜とは?効能や種類について
旬のお野菜の中でも春野菜の味わいは格別です。柔らかく色合いも美しく体の中から元気が漲ります。そして、ただ美味しいだけではなく体調を整える不思議なパワーを持っているのも大きな特徴です。
昔から旬の物をいただいてきた私達日本人ですが、今では旬を感じさせる野菜の摂取不足から健康不良に陥いりがちです。季節に出回るお野菜には、その季節に対応するのにふさわしいミネラルやビタミンなどの栄養成分を含んでいます。
特に春野菜は冬を越した体に大切な作用を齎してくれる存在です。春野菜の効能を理解して、新しくスタートを切る節目をサポートしましょう。
春野菜の効能
長い冬の間は運動不足によって代謝が低下傾向にあります。春の訪れによって体も起動しはじめるために、春野菜には新陳代謝を活発にして元気な体へと回復させるパワーを持っています。
その秘密は優れた抗酸化力に隠されています。フィトケミカルといって、生活習慣病などの原因となるフリーラジカルを除去する作用があるのですが、春野菜は独特の爽やかな香りと苦みを持つ、植物性アルカロイドの働きが相まって老廃物を排出するなど体内をクリーンに導きます。
また、香り成分テルペン、辛味のグルコシノーレトなどカロテンの抗酸化作用が一年を乗り切るための免疫力を高めてくれます。
主な効能
- 肝臓機能の働きを強く丈夫にし、体内の解毒機能を整える。
- 腎臓機能の向上による排泄作用を正常にする。
- 免疫力の向上によって細菌やウィルス感染の予防をする。
- 血圧上昇の抑制作用。
- ターンオーバー周期を整えて、吹き出物や肌荒れなどの皮膚トラブルを予防し改善する。
- 血行促進作用によって、下肢静脈瘤や血行不良などの血液疾患を予防する。
- 整腸作用による体内のデットクス効果。
- 疲労回復効果
春野菜の種類
新玉ねぎ・うど・アスパラガス・蕨・ふきのとう・野蒜・筑紫・こごみ・タラの芽・春キャベツ・菜花・みつば・たけのこ・そら豆・ブロッコリー・ユリ根・分葱・レタス・にんにく・パセリ・にら・ふき・さやえんどう・水菜・クレソン・グリーンピース・明日葉・プチヴェール・行者にんにく・ヨモギ・せり・あさつき・からし菜・セロリ
美味しく食べるために
春野菜は特有のアク成分が強いので生で食べるには不向きなものが多くあります。春キャベツやクレソンなどの葉物類は生でいただけますが、グリーンであってもさやえんどうやアスパラガスなどは湯掻いて食べましょう。
湯掻くときのポイントは引き上げるタイミングです。加熱しすぎるとせっかくの栄養分と歯ごたえが消失してしまうので、熱湯にくぐらせる程度の時間にとどめて水に数分間浸して色を綺麗に保ちましょう。
また、あくが強いタケノコやうどなどはしっかりと下処理をしてからいただきます。
下処理例としては、うどは厚く皮を剥いたら繊維に添って切り、酢水にさらします。タケノコは洗って根の硬い部分をとって、皮付きのまま穂先を切り縦に切れ目を入れたら米のとぎ汁を入れた鍋で竹串が通る柔らかさになるまで茹でます。
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