内臓脂肪とはどんな脂肪!?
内臓脂肪の過剰蓄積は、ロコモティブシンドロームやメタボリックシンドローム、サルコペニア肥満などに派生する懸念材料であり、命に関わる重篤な疾病を発生することは誰もが知りうるところです。
しかし、実際に内臓脂肪がどの部位につくのか?は大雑把に下腹部と理解している方が大半で、皮下脂肪のみに意識を向けがちです。
隠れ肥満といわれるものがありますが、実は内臓脂肪の蓄積と大きく関わっています。外見は細身であるから大丈夫と思っていても、特に年齢が高まるほど注意が必要になります。
内臓脂肪の役割は?必要なの?
内臓脂肪のつく部位は名前のとおり、内臓の位置するおへそ周りを中心にした箇所になります。真皮の下につく皮下脂肪が備蓄エネルギー源であるのに対して、内臓脂肪は内臓の位置を正常に保つ役割を主に司っています。
よくお腹のつまみ具合から内臓脂肪の蓄積を気にしがちですが、つかめる量が多いからと言って脂肪蓄積が多いとは一概に言えません。
つかめる量が少なくても実際にはお腹がポコッとしていたりして、皮下脂肪と混合しやすいのです。これは内臓脂肪そのもが腹腔内の内側、厳密に言うと腸間膜に蓄積する性質を持つためです。
腸には腸管免疫機能といって、身体を健康に維持するための組織が集中しています。その為、外的ショックから守るためにも脂肪が大事であり、摂取量を上回った消費されない脂肪が生体機能の原理により内臓脂肪として腸間膜に集められるのです。
しかし、有用な内臓脂肪はインスリン作用を低下させる悪い働きも持ちあわせています。過剰に摂取すると内臓脂肪の周囲にある肝臓へと続く血管内部にまで入り込み、平滑筋を増やして血液の通りである血管を狭めてしまうのです。
このメカニズムこそが高血圧や動脈硬化、糖尿病といった生活習慣病を作り出します。
これから内臓脂肪に関する基礎知識から色々な減らす方法をご紹介していきますので、参考にして頂ければと思います。
基礎知識
食事面