生姜とゆずを使って酵素シロップ作りに挑戦
今回は生姜とゆずを使って酵素シロップを作りたいと思います。
生姜といえば、代謝を良くしたり、体を温める作用があると言われており、さらにゆずはビタミンCやβ-カロテン、クエン酸などが豊富なので、冬など寒い時期にピッタリの酵素シロップで、健康効果が期待できそうですね。
基本的にはどの材料を使っても作り方は変わりませんので、詳しい作り方の手順については、「酵素シロップの作り方【手順編】」のページで紹介していますので参考にして頂ければと思います。
今回材料として使うのは、生姜2個とゆず2個と上白糖(白砂糖)です。
1.材料を切る
生姜、ゆず共に、皮を剥かずに、薄く輪切りにします。
ゆずは種を取り除く必要はありません。
2.材料を容器に入れる
生姜&ゆずと上白糖の分量の割合は1:1.1。
最初に上白糖を下に敷きつめてから、生姜&ゆず→上白糖→生姜&ゆず→上白糖→生姜&ゆずと3〜4層くらいに重ね、最後に上白糖を被せます。
容器の口は空気が入るように、開いたままにしておくか、虫や埃などが入らないか気になる方は、ガーゼを上に被せてから輪ゴムなどで絞っておきましょう。
3.毎日かき混ぜる
手についている常在菌を利用して発酵させていきますので、毎日水洗いしてしっかりと拭き取った素手で1日1〜2回かき混ぜます。
4.その後の経過
2週間後、砂糖も溶けましたので、とりあえずこれで生姜とゆずのシロップは完成とします。
ゆずのいい香りがして、原液のまま飲んでみましたが、生姜の味はわからず、ゆずの味が強く感じました。それほど甘ったるい感じはなく美味しいです。
あと炭酸水で割って飲んでみたところ、はちみつレモンとまではいきませんが、それに近い感じで、こちらもすごく飲みやすかったです。
色々酵素シロップを作ってきましたが、メタボー的に味はベスト3に入る美味しさでした。
あと酵素シロップを取り出した後の生姜とゆずの材料は、お風呂に入れて酵素風呂にしました。ゆずとしょうがお風呂での相性もぴったりで、香りによる癒し効果も期待できそうです。
手作り酵素シロップ一覧
グレープフルーツ |
柿&レモン |
生姜&ゆず |
バナナ |
キウイフルーツ |
みかん |
パイナップル |
ぶどう |
【豆知識】生姜成分の効果と摂取の際の注意点
以前は薬味や漢方のイメージの強かった生姜ですが、その効能から健康食品への活用度が増々広まっています。
生姜は加熱によって成分構成を変えていく性質を持つことから、生のものと加熱のもので使い分けをすると効果が倍増すると言われています。
生の状態ではジンゲロール。加熱や蒸す手間を加えたものはショウガオール。では、生の状態と加熱+蒸す状態のものに分けて効能を探ってみましょう。
生の状態=ジンゲオールの効果
免疫力を高める
血行を促進する
殺菌効果
解熱効果
末梢血管の拡張作用
発汗作用
吐き気を抑える
胃を健やかに保つ
風邪を予防する
体の表面温度を上げる
体内温度を下げる
鎮静、鎮痛作用
血液の凝固を抑制する
代謝を活発にして筋肉の緊張をほぐす
味覚神経を刺激して交感神経を高める
体脂肪の脂肪分解燃焼
摂取にあたっての注意点
風邪症状の改善のために、体温が高い引き初めには構いませんが、体温が低い状態では症状を悪化させる恐れがありますので、生で食べるのを控えましょう。また、冷え性や血行不良の方も生の状態の摂取は好ましくありません。
加熱+蒸す手間を加えた状態=ショウガオールの効果
血行を促進し、体を芯から温める温熱効果がある
胃腸壁を刺激して体内温度を上げる
胃腸でカルシトニン遺伝子関連ペプチドを生成させる
心臓の血液拍出量を増加させて全身の血行を促す
体脂肪を分解して、筋肉で消費されやすい遊離脂肪酸に変換する
脳内における慢性的な炎症を抑制する
神経伝達物質アセチルコリンの働きを促進して、認知症や変性神経症を予防する
活性酸素を除去する
摂取にあたっての注意点
体内温度を上げるので、高熱が出ているときや血圧が高い状態では摂取を控えます。また、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胆石、胃腸がすぐれないときにも症状を悪化させる可能性が否めませんので摂取を避けましょう。
更に効能を極めたウルトラ蒸し生姜に注目!
NHKのあさイチでも取り上げられたウルトラ蒸し生姜は、漢方で用いる乾姜と同じスタイルの生姜です。縞模様に添ってスライスした生姜を蒸し器で蒸し、更に天日干し若しくは室内干しをして作ります。
ウルトラ蒸し生姜は手間をかけた作り方から成分である効能を更に引き出します。その作用は・・・。
脂肪燃焼効率が格段に上回る
体の保温効果がアップする
ショウガオール成分が1.2倍に増強する
ジンゲロール成分が0.45倍増強する
しかし、過剰に摂取をすると効果が強くでるため胃を荒らしたり体調不良を招くこともありますので、量はほどほどにしておきましょう。一日2g〜3gの摂取が理想的です。