みかんを使って酵素シロップ作りに挑戦
今回は、温州みかんを使って酵素シロップを作ってみたいと思います。
みかんといえば、ビタミンCやβ-カロテン、あと皮や白いスジの部分にポリフェノールの一種であるヘスペリジン(ビタミンP)なども含まれており、生活習慣病予防などへの効果が期待できそうですね。
基本的にはどの材料を使っても作り方は変わりませんので、詳しい作り方の手順については、「酵素シロップの作り方【手順編】」のページで紹介していますので参考にして頂ければと思います。
今回材料として使うのは、温州みかん4個と上白糖(白砂糖)です。
1.材料を切る
みかんを1cmほどの間隔で輪切りにします。
みかんの皮は剥いても、剥かなくても構いませんが、剥かない場合はよく洗ってから使うようにしてください。
メタボーは、後でドライフルーツにするつもりなので、皮は剥いています。
ちなみ温州みかんには、特にカロテノイドの一種であるβ-クリプトキサンチンという成分が多く含まれており、免疫力アップや美肌効果、糖尿病の進行を抑制する作用などが示唆されているようです。
2.材料を容器に入れる
みかんと上白糖の分量の割合は1:1.1。
最初に上白糖を下に敷きつめてから、みかん→上白糖→みかん→上白糖→みかんと3〜4層くらいに重ね、最後に上白糖を被せます。
容器の口は空気が入るように、開いたままにしておくか、虫や埃などが入らないか気になる方は、ガーゼを上に被せてから輪ゴムなどで絞っておきましょう。
3.毎日かき混ぜる
手についている常在菌を利用して発酵させていきますので、毎日水洗いしてしっかりと拭き取った素手で1日1〜2回かき混ぜます。
4.その後の経過
みかんに関しては、キウイフルーツと同じ日に作り始めましたが、下記は10日後の写真ですが、みかんの方は、まだ上白糖が溶けずに沈殿しています。
溶け出しやすい材料と溶け出しにくい材料があるんでしょうね。
14日後、ようやく上白糖も溶けて沈殿しなくなりましたので、みかんのシロップは一応完成としたいと思います。
飲んでみましたが、みかんの味はほとんどわからず、味は柿のシロップとよく似ており、これといった特徴もなく甘ったるい感じです。
あと酵素シロップを摂りだした後に残ったみかんは、ドライフルーツメーカーを使って、みかんのドライフルーツにしました。
メタボー的には、いくつか酵素シロップを作った後のフルーツでドライフルーツを作りましたが、その中で一番のお気に入りでした。
手作り酵素シロップ一覧
グレープフルーツ |
柿&レモン |
生姜&ゆず |
バナナ |
キウイフルーツ |
みかん |
パイナップル |
ぶどう |
【豆知識】元は同属種・・・みかんとオレンジの違いは!?
みかんとオレンジの違いはあるのでしょうか?正解は品種が違うという結論に至ります。
通常日本でみかんと呼ばれる温州みかんは、果皮が柔らかくスナックのように簡単に食べられる果肉の柔らかさが特徴です。
オレンジはカリフォルニアや南アフリカからの輸入が一年を通してあり南国版みかんのイメージです。
しかし学術上の分類を見てみると・・・。
みかん =ミカン科ミカン属。
オレンジ=ミカン科ミカン属。
この分類から、同じ類のものに属していることがわかります。
野菜や果物ひとつとってみてもブランドや品種があるように、みかんもオレンジもまた総称してオレンジという事実が結論付けられます。
アミノ酸でみかんが美味しく進化する
果実の美味しさをアップさせる技術が向上しています。それは酵素の働きに作用して合成させるアミノ酸、プロリンの力を取りいれたものです。
静岡のみかん生産地においても導入されていますが、果実が実をつける前の花が開花する段階でプロリンを花につける工程を行うものです。
プロリンは植物生理活性物質で花粉などにもとから存在するアミノ酸です。子孫を残すためのメカニズムに働きかける役割をもち、しっかりと花弁に定着することで甘味を増した良い果実を作りあげます。
角質層を潤したり、コラーゲンの合成も促進させるので、最近では化粧品にも使われています。