幼児への雑穀摂取に関するお役立ち情報

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幼児に雑穀を食べさせる前に知っておきたい事まとめ

離乳食を食べる幼児

幼児は消化器官が未熟なため食べ物には敏感に反応しやすいものです。小さいころだけ卵アレルギーが出て、消化器官が整い始めた幼稚園の年長さん年齢に達する頃にはすっかりと治まったというケースもよく聞きます。

 

最近では以前の食生活と大いに異なるライフスタイルから、電子レンジでの料理や加工食品などを頻繁に口にするような時代になりました。このため、消化器官が本来の機能を果たせず負担がかかるばかりで、雑穀にもアレルギーが見られるお子さんも増えているといいます。

 

遺伝的な物、精神的な物、消化酵素の不足など、原因は断定せきませんが、幼児では注意深くアレルギーが起こらないように見守ることがとても大切です。少しの摂取であっても油断しているとアナフィラキシーショックを受け、命に関わるケースも出ているからです。

 

飲食後に少しでも普段と違う症状が見られたら、メモを取りましょう。そして、繰り返し同じ症状がみられるようであればすぐに小児科を受診して原因物質を特定しましょう。

 

幼児の雑穀摂取について気を付けるべきポイント

アレルギーにならないための離乳食の著者で知られる児玉陽子さんが、子供の雑穀摂取につい以下のようにコメントされています。大変参考になりますので、まとめてみます。

 

雑穀は複数ブレンドされているものだとアレルギーが出たときに原因物質を特定できにくい。雑穀を食べさせるときは単体で1種類ずつを1割の割合で様子を見て食べさせましょう。

 

雑穀は口におさまる量を、よく咀嚼して食べることが大事です。

 

国によって農薬の基準値が異なります。国内産で出所がはっきりした雑穀をえらびましょう。

 

幸いに食品によるアレルギーが出たことがないお子さんをお持ちの方はアレルギーをおこさないために甘い物や揚げ物などの油っこい食品は与えないようにしましょう。

 

お米やイネ科のアレルギーを既に持っているお子さんはイネ科の雑穀を避け、小麦のアレルギーを持つお子さんは大麦やライム麦、ハトムギを避けましょう。

 

歯が生えていない状態の赤ちゃんは雑穀アレルギーがでやすいのが特徴です。赤ちゃんの頃からの雑穀の摂取は控えましょう。

 

離乳食で食べさせたときは雑穀を粉末して加圧した、アレルギーフリー製品を扱うようにしましょう。

 

交差反応を防ぐために

食べても大丈夫だったはずの雑穀が翌日にはアレルギーがでるようになっていたという交差反応が見られるケースも稀にあります。

 

イネ科の雑穀に出やすい症例ですが、回避方法として多くの医療機関で取り入れられているのが摂取食材の回転利用です。毎日同じ雑穀をたべるのではなく、問題のない雑穀を日替わりで変えてゆくのです。

 

アレルギー専門外来などで詳しく手順を聞くことができます。子供にアレルギーなくても家族にアレルギー持ちがいて心配という方は一度相談してみると良いでしょう。

 

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