アレルギーが気になる方向け情報まとめ
雑穀は体に良い養素が豊富です。しかしどんなに優れた栄養価である雑穀でも人によってはアレルギー症状を発症する恐れがあります。
雑穀米のアレルギーは以前はあまりみられなかったのですが、近年増加傾向にむかっている背景には農薬の付着やパック詰めで行われる添加物による影響が強いのではないかという考えが出始めています。
おもに海外からの輸入雑穀への懸念が高まっていますが、雑穀に限らず口にするものはダイレクトに消化器官を通して全身に取り込まれますので、安心して食べられる雑穀や食材を見極めることが非常に重要といえます。
雑穀のアレルギーが出やすい人
雑穀アレルギーを発症しやすい人がいるのをご存知でしょうか?
実はお米や小麦アレルギーがあると雑穀に反応しやすいということが近年わかってきました。これはスギ花粉症の人が檜の花粉症を発症しやすいメカニズムに通じるものがあります。
このことから、お米アレルギーがある場合、同系種であるイネ科の雑穀にアレルギー反応が出やすくなるわけですが、特に抗原度が高まるうるち種においてアレルギーが見られやすいのです。
お米アレルギーがある人
雑穀だから大丈夫!という考えを置き、うるち種である粟やきびの摂取を控えておきましょう。
小麦アレルギーがある人
やはりこちらも同じ系種である麦に関係するものは控えましょう。はと麦、オートミール、大麦などが該当します。
アレルギー症状はどんなもの?
雑穀アレルギーは一般に米や麦のアレルギー症状と同様の状態が多くみられます。雑穀を食べて次のような症状が出るケースではアレルギーの発症が疑われますので、摂取を中止して医療機間で速やかに検査を受けましょう。
雑穀アレルギーの症状例
耳や肛門周辺、目じりなどの皮膚が何もしていないのに裂傷をおこす。
目の周辺にブツブツや赤み、粉を吹いたような乾燥が生じる。
清潔にしているのにフケが出やすく、頭皮に角質化した皮膚が張り付く脂漏性湿疹がみられる。
胸部や背中に貨幣状や環状の湿疹が現われる。
口や頬や首回りに紅斑がみられ、突っ張るかんじがする。
睡眠をしっかりとっているのに目の下にクマができる。
我慢できない皮膚の痒みが突然起こる。
主婦性湿疹が手に広がる。
膝のお皿部分の皮膚が角質化して厚みを帯び、象の皮膚にような印象を受ける。
副鼻腔炎や滲出性中耳炎、蓄膿、風邪にかかりやすい。
肘や膝のお皿の裏側に湿疹が塊のように現れる。
痒みを伴う皮膚部分から滲出液が出てジュクジュクした状態になる。
皮膚全体が鳥肌が立ったようなザラザラした状態になる。
アレルギーを回避するために
アレルギーを回避するには健康体の体を維持して免疫力を強化することが一番です。冷えを防いだり、善玉菌を増やす食品を積極的に摂取することは非常に有効です。自然治癒力の高い体であれば抗原が入ってきても阻止する力が発揮されます。
ヨーグルトを毎日摂取し続けた方が一年後、花粉症のアレルギーを発症することがなくなったという話もあるように、腸内環境を整えて免疫力を回復すればおのずと免疫グロブリンに結合する肥満細胞を回避できるのかもしれません。
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