生食(ローフード)のメリット&デメリットまとめ

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メリットとデメリットについて

サラダ

食材を生のままでいただくことには賛否両論があります。マクロビオテックなどの自然派志向の世界などでは、体を冷やす陰の性質にあたるため生の食材を食べる行為を推奨していません。

 

一方で酵素の働きに注目をした栄養学的見地では、生食材の摂取こそが加齢とともに失われる潜在酵素のサポートに有意義であると述べています。

 

どちらも頷ける部分が存在し、実際に消費するにあたって躊躇してしまいますが、メリットとデメリッの両面を知ったうえで、食生活に生食を取り入れてみるのが良いと思われます。

 

食事は美味しく食べるのがやはり理に適っています。メリットとデメリットを考慮しつつ、素材の持ち味を存分に楽しみましょう。

 

生食(ローフード)のメリット

代謝が活性化して健康体質になる

代謝が活性化して体が根本から健康体質になる生の食材にはタンパク質・ミネラル・ビタミンが豊富なうえに、触媒作用によって代謝を活性化する酵素の働きが漲っています。

 

しかし酵素やビタミンCなどは熱に弱い性質を持つため、加熱する調理法によってせっかくの栄養分が失われているのが現状です。

 

そこで食材を生の状態で食べれば、素材の栄養そのものを体に取り込むことができるのです。

 

生のニンジンを食べる男性

 

特に酵素は吸収された栄養素を効率よく体内に活用するエキスパートでありながら、加齢や不規則なライフスタイルによって減少しがちで不足すると顕著に体調不良を生じます。

 

野菜や果物といった生食で補うことで、代謝が促進されて体の巡りが良くなるように導かれます。

 

免疫力が増強する

フィトケミカルと言って、植物由来の抗酸化物質を含む野菜や果物などの生の食材には免疫力を増強する作用があることがわかっています。

 

腸管免疫によって取り込まれた抗酸化物質は末梢血管の細部まで行き渡って、体本来が持つ免疫機能を回復させてインフルエンザなどのウィルス感染を防御し、ストレスにも負けない体質を構成します。

 

免疫力が上がる作用によって、この他にもアレルギーや心疾患、腎臓病、歯周病、皮膚疾患、発癌作用、尿結石などの予防にも繋がる効果にも期待できます。

 

整腸作用

生の食材は一見、お腹を冷やす作用に注視されがちですが常温で頂けばトラブルは回避できるとされています。冷蔵庫から出した直後ですとどうしても一時的に胃の中の温度が低下してしまうからです。

 

しかし、生こそが消化促進機能を持つ酵素の働きが高まるのでお腹の調子=整腸作用が期待できるところが大きいといわれます。また、便臭を和らげる作用もありますが、良く噛んでたべることがポイントとなります。

 

しっかりと咀嚼し、食材の細胞壁を崩して有効な栄養素を取り込みやすくしましょう。

 

生で効果を実感できる食材

キャベツ、セロリ、ニンジン、ピーマン、青シソ、大根、玉ねぎ、トマト、スプラウト、バナナ、オレンジ、リンゴなど。

 

生食(ローフード)のデメリット

生食(ローフード)のデメリットはよく咀嚼していただかないと消化が悪い点が一番に上げられます。また、素材によっては南国系の果物や夏場の野菜は体を冷やす作用もありますので、消化機能が弱っている方の場合はミキサーにかけたり、量を控えるなどの工夫をすると良いでしょう。

 

とくに気を付けたいのが衛生状態です。残留農薬やPM2.5などの大気汚染物質が付着していたり、土を媒介して雑菌が繁殖している可能性が否めません。

 

見た目には綺麗であっても十分に洗浄しましょう。流水で洗い、レタスなどの葉物野菜の場合はお酢をたらした水にさらしておくと懸念される付着物を除去する効果がありますので安心です。

 

種に注意!

かぼちゃ

野菜や果物など植物には自然界で生き抜くための知恵が備わっているものです。とくに、発芽前の段階である種には鳥や害虫などに食べられないようにしっかりとした防御力が備わっています。それは発芽を抑制する作用です。

 

しっかりと根を張る大地に落ち着くまでは決して発芽しないように、身を守るためにアブシジンと呼ばれるホルモンが存在します。毒性が強いので食すると消化が困難で、潜在酵素も大量に消費される要因を招くのです。

 

発がん性も強いので豆などは特に生で食べないように気を付けましょう。キウイやイチゴ、トマトなどは大丈夫とされていますが、うっかり食べてしまいがちな西瓜、蜜柑、ぶどうの種には要注意です。

 

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