自分自身を客観的に見ることで新しい自分探しを!
内観法はあまり聞き慣れない方も多いと思いますが、昭和12年に日本から発信された、自分の内面を知る手段として確立された方法です。
各種の分野にまたがる人材育成の場で実践される心理療法で、宗教色のない仏教の修行法が基礎となっています。
方法論といって自分自身で行うスタイルになりますが、かいつまんでいうと、ありのままの自分を客観的に見ることによって新しい自分に出会ったり、心に抱えた蟠りを解消する効果がみられるといわれています。
内観法の不思議パワー
自分自身を客観的に見ることは、さまざまな悩みや考え事と対峙することになり有効な解決手段に繋がる可能性を秘めています。やはり個人の心の問題はその人本人が真摯に向き合ってこそ、本当の意味で心が晴れやかになるのです。
昔徳のある御坊様に聴いた話ですが、人生においてぶち当たる大きな壁や悩みが訪れるときは自分を大きく成長させる転機で、悩みをいだけるようになるまでに成長した自分に感謝できる時でもあると仰っていました。
確かにそのとおりかもしれません。内観法においても自分をありのままに見つめて、ふるかえるという原点に立つので起こりうる問題を冷静にみつめることができるのです。まさに悟りの世界なのです。
内観法によって得られる効果
様々な悩みの数だけ、効果の実感の仕方にもその分だけの数があります。客観的な目線で開ける内観法の効果については、下記のような声が実体験によって、あがっています。
対立していた人間関係がスムーズになった。
自分からアクションを起こせるようになった。
人生において生きがいをもてるようになった。
あらぶっていた心の状態を落ち着けることができた。
目的意識もなく貪欲であったのに、こうしたいと思う願望や意欲が溢れるようになった。
青空のように心がすっきりとし、悩みから解放された。
人に対する憎しみや妬む気持ちが愚かしいことだとわかった。
周りの人の支えがあって今の自分がいるのだと気づくことができた。
今後の自分の進むべき道を模索できるきっかけが作れた。
ずっと悩んでいたコンプレックスが消え去った。
何もできなかった自分に可能性をみいだすことができた。
内観法は国内だけに留まらず、海外においても取り入れられています。自分を見つめることは世界共通の自分探しに繋がっているのかもしれません。
あるコラムに、アナと雪の女王がヒットする理由について言及していました。
女王エルサの歌う、Let It Goに共感するところが大きく、ありのままの自分を自分自身で受け入れることで塞いでいた心の扉を開く姿に人々が魅了されたと記されていました。
このコラムを読んで内観法とリンクするものを感じましたが、一方で、これまでの自分への思いも巡っていることに気づきました。
自分を深めるためにも内観法を実践してみると良いかもしれません。