胆石ができる原因と体質について

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胆石ができるメカニズムや原因、できやすい体質について

胆石で苦しむ男性

胆石は年々増加傾向にある病気です。その規模は一説によると10人に1人の割合で発症しているといいます。しかし、胆石はサイレント・シックとも例えられるもので、自覚症状がない無症状胆石の割合が多いのが特徴です。

 

健診で発見されたり、痛みなどの症状がでるまで気づかないまま過ごす方が大半を占めています。小さいものであれば、やがて小腸まで届きそのまま体外に排出されたり、胆管内でことなきをえないまま滞在する胆石もありますが、長期間体内に放置されることでジワジワと肥厚箇所が出来て、晩年になってから胆嚢癌・胆管癌へ移行する原因にもなることがわかっています。

 

このような事態を招かない為にも胆石になる原因を知って、胆石を作らない環境を築き上げましょう。

 

どうして胆石ができるの?コレステロール胆石編

胆石のできるメカニズムは肝臓と大きく密接しています。

 

殆どの胆石は胆嚢でできるものですが、胆嚢とはそもそも肝臓から生成される胆汁を受け継ぐ貯蔵庫的役割を担う器官です。ピンときた方もいらっしゃるかと思いますが、胆汁が異常なものであると胆石が形成される環境を作り出すのです。

 

通常肝臓は胆汁酸といって、油分を溶解する石鹸のような機能で不要な脂肪分を溶かしています。油分はコレステロールを指しますが、脂肪分の多い食事を摂り続けるライフスタイルによって過剰なコレステロールが肝臓に流れ込みます。一方で、肝臓はコレステロールを溶解しきれなくなります。

 

こうして主成分がコレステロールとなった胆汁が胆嚢へと届き、コレステロールは行き場を失って胆嚢内で蓄積して結晶化を起こし、やがて胆石=コレステロール胆石へと姿を変えてしまうのです。

 

胆石にはこの他にも色素胆石と呼ばれる種類のものがありますが、日本では胆石患者の7割がコレステロール胆石に属しています。

 

どうして胆石ができるの?色素胆石編

色素胆石にはビルビリンカルシウム石と黒色石の2種類があります。

 

ビルビリンカルシウム石は胆汁成分ビルビリン酸がカルシウム塩と結びつくことでできる胆石ですが、細菌感染によって胆汁中にカルシウム塩がとりこまれることが原因とされています。衛生面が整っていないと発症しやすく、日本では罹患率が下がっています。

 

黒色石は日本消化器学会での統計で、近年急増中の胆石です。名前のとおり、黒そのものの色をした胆石で、原因はまだ特定されていないのが実情です。

 

胃の切除手術や心臓弁の手術をした経緯で発症の多い胆石でしたが、肝硬変や炎症性腸疾患、溶血性貧血患者にもみられることから生活環境因子が大きく関与しているのでは?という見方がもたれはじめています。

 

胆石ができない環境を作る

日本消化器学会の胆石ガイドラインによると、胆石は肝臓のコレステロール濃度が高い状態と胆嚢収縮機能が低下しているときにできやすいと提唱しています。これは裏をかえすと、美味しくなりすぎた飽和化した食生活や不規則なライフスタイルが物語った結果として胆石を招いていることがわかります。

 

また、ガイドラインには胆石ができやすい体質を現した欧米の5Fにも触れています。

 

胆石ができやすい5F体質

Forty →40歳代
Female →女性
Fatty →肥満体
Fair  →白人
Fecund →多産婦

 

5Fからも、やはり脂肪を取り込みやすい環境であることが、胆石を発症しやすい体質になる実情が頷けます。

 

適度な運動習慣を持つ、バランスの摂れた食事内容を心掛ける、カロリーオーバーに繋がる油脂類の摂取を控えるなど、あきらかにコレステロール過多に繋がる悪因子を取り除くことが胆石ができない環境を作るといえるのではないでしょうか・・・。

 

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