気を付けたい4つのポイント・危険性について
体に良いとされるものでも人によっては向き不向きがあります。また知識を得ないままに自己判断で取り入れる健康法は思わぬ健康障害を招く恐れがあります。
最近、話題の葉物野菜や果物を使ったスムージーですが、こちらも一見簡単に実践できるものですが気を付けたいポントがあります。
スムージーに潜む危険性には賛否両論ありますが、効果を有意義なものにするためにも気を付けたいポイントを熟知しておきましょう。
葉物野菜や果物を使ったスムージーの場合、メイン食材は葉物野菜となりますが、残留農薬物やPM2.5などの有害物質が付着している恐れがあります。
そのままミキサーにかけるのではなく、葉脈まで綺麗に洗い、できれば有害物質を除去する作用のある酢や重曹などを添加したお水に5分ほど浸けて、洗い流してから使用するとよいでしょう。
ただ国内で流通している食品に関しては、食品衛生法に基づいた農薬等の残留濃度の数値が厳しく定められており、違反すると出荷停止や行政指導などのペナルティーを受ける可能性があることから、かなり注意を払ってチェックをしていると思いますので、そこまで心配をする必要はないかなと思います。
海外産の野菜や果物に関しては、気をつけた方がよいかもしれません。
葉物野菜に関しては硝酸態窒素濃度が問題になっています。
スムージーは緑の食物をメインとしたスムージーですが、数々の生野菜にしか含まれないビタミンCや酵素だけでなく、植物に含まれる窒素・リン酸・カリウムもそのまま体内に取り入れられます。
しかし窒素は体内に入ると硝酸態窒素となり、タンパク質に含まれているアミンと呼ばれるアミノ酸と結合し、発ガン性物質ニトロソアミンになるのです。
畑に撒かれる肥料による影響ですが、気候が安定している欧米では窒素などの必要がさほどないことから測定値も低いのが現状で、基準値も定まっています。
しかし四季の寒暖差や梅雨や猛暑などが影響する日本では、生育を促すためには肥料の存在が否めず、ほうれん草一つをとってみても欧米の基準値をはるかに超えた硝酸態窒素濃度であるのが実態です。
生で食さなければ濃度は落とせるようですが、硝酸態窒素が体内に蓄積されると発がん作用や悪玉菌の増殖、血流障害を起こすことがあるので注意が必要です。
数々のビタミンにも『過剰症』というものがあり、脂溶性ビタミンであれば、体内に蓄積され溜め込まれることで、ビタミン過剰症による症状が起こることがあります。
水溶性ビタミンは、尿と共に体外に排出されるのですが、脂溶性ビタミンの場合、過剰に摂る事で頭痛や悪寒、吐き気などの症状が現れることがあります。
『生活の中ではある程度までは必要ですが、過度に取りすぎてはいけない栄養』が含まれているからだといわれています。スムージーにすることで、それが体の中に蓄積されてしまうのが、危険とされているのです。
断食などによく見られる好転反応はスムージーにおいても、現れるケースがあります。好転反応はこれまでと異なる環境へ体が切り替わるための反応で、飲み始めに現れやすい作用です。
開始して2日目あたりから、頭痛や眠気、下痢、発熱、吐き気といった原因のわからない症状がみられたら好転反応かもしれません。その場合量を減らすなどして様子をみてみましょう。
明らかに症状が回復しない場合は体に合わない、もしくは何か病気が起因するものかもしれませんので、かかりつけの病院を早急に受診しましょう。
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