下半身の冷え性をなくす!軟式ボールを使ったツボ押し法
冷え性は今や生活習慣病ともいわれるほど、罹患する割合が多くなっている症状です。以前は女性特有のものでしたが、運動不足から筋肉が脂肪に代わる中高年のお父さん世代にも健康不調における悩みの種になっている背景が伺えます。
血行不良が起因していることが多い冷え症は、代謝機能を高めることが先決といわれますが、なかなか改善しにくいものがあり、食生活が多様化した現代では誘惑から更に冷え症の払拭が難しくなっています。
そんな折、テレビ放映で紹介された野球の軟式ボール使用する冷え症改善法は、とても簡単にできてあちらこちらで話題を呼んでいます。
軟式ボールで梨状筋にある3つのツボを押す
ツボ押しは内臓と直結する経絡という道筋にある経点に刺激を与えて、リンパの流れをスムーズにする働きがあります。ツボは全身に沢山の数が存在し、体調の思わしくない部位に走る途中の経点を狙います。
冷え性にはタイプがありますが、内臓脂肪の蓄積がみられる肥満型には下半身の冷えが主に強く現れる傾向がみえ、先だってのテレビ放映によるとお尻周りにある3つのツボが効果的であることが紹介されていました。
そのツボとは、お尻の筋肉=梨状筋を刺激する、環跳・臀中・胞盲。尾てい骨からお尻の左右の付け根、大腿骨までつながる部分に梨状筋がありますが、この筋肉上に3つのツボが点在します。
しかし、お尻のツボ押しは皮下脂肪が厚く、通常の指圧では力の圧が心許ない感じが否めません。そこで、登場するのが軟式ボール。
出典:ozmall.co.jp
適度な硬さと面積から、確実にツボを押すことが出来ます。ボールを使う指圧の利点はなんといっても転がすように使えるので、圧が均等になりマッサージ効果も高まることです。
- 床に仰向けになって両膝を立てます。
- 尾てい骨を目安にしてお尻の片方の上部にボールを置き体重をかけます。
- 腰を動かすようにして梨状筋に沿ってボールを転がして、痛いけれど気持ちが良い部分を重点に圧をかけます。
- 同じようにもう片方のお尻にも圧をかけます。
下半身の冷え性に効くツボ
さらに時間があったら、下半身の冷え性に効くもう一つのツボを押してみましょう。膝の内側の足首から膝の中間にある、チクヒンと呼ばれるツボです。
足の正面から親指と人差し指で挟むようにツボに焦点を当てて、息を吐きながらギュっと指圧します。そして息を吐きながら指を離します。
下半身の血流がダイレクトにスムーズになるので、梨状筋のツボ押し効果が更に高まってお勧めです。
梨状筋が下半身の冷えに効果的な理由
筋肉が退化すると、フニャフニャに柔らかくなるのが一般的なイメージです。しかし、お尻の梨状筋は逆に硬くなります。
代謝活性が弱くなる30代過ぎから梨状筋の退化が始まりますが、この硬くなった筋肉が坐骨神経を圧迫してしまい下半身の冷え性が出ると言われています。
坐骨神経は単なる刺激を感知する神経ではなく足を巡る血管の太さを調整する機能を持ちます。梨状筋によって圧迫されると、この調整が上手くできなくなり血液がスムーズに流れにくくなる細い血管になってしまうのです。こうして、血流が悪くなり下半身を集中とした冷え性が発症するメカニズムを作ります。
筋肉は使わないと、どんどん加齢が進んで機能しなくなります。軟式ボールで刺激を与えて、ツボ押し効果とマッサージ効果によって、柔らかな梨状筋を取り戻しましょう。