チューイングで太ることも!メリットなし?体に与える4つの影響

摂食障害として知られるチューイングは、食欲を抑えるために安易におやつなどに摂り入れる方がみえますが、一定の間隔で繰り返してしまう周期性や習慣性があり結果的に摂食障害に移行することから健康を損ねる危険性があります。
そして、1日の食事総摂取量を800kcalから1000kcalに抑えていても、移行する摂食障害の中には、かえって食欲を増進して太る方向へ傾ける影響も懸念されています。
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チューイングとは?
食欲を抑えるためにあえて食べ物を口にするものの、食べた物を咀嚼するだけで飲み込まずに吐いて捨ててしまう行為をチューイングといいます。噛み吐き行為や噛み砕きの繰り返し行為とも言われ、太ることへの恐怖心から生じた摂食障害だと考えられています。
傾向としては3食の内容をモズクや心太などの低カロリーにして、夜などに人目をはばかって甘いお菓子や脂っこい食ベものをチューイングする方が多く、じっくり噛んでじっくり味わい、そして最終的に飲み込まずに吐くことを繰り返します。
体験者の談によるとチューイングによって食費の出費が嵩さんだとあることからも、食欲を咀嚼によって満たすために、かなりの量をチューイングする様子が伺えます。
チューイングが体に与える影響
咀嚼過多によるフェイスラインの変形と口腔内へのダメージ
食欲を満たすために、食べ物をただひたすらに噛み続けるチューイングは、飲み込むことをしないので、空腹が癒えるのにも咀嚼時間を要します。
長時間咀嚼し続けるので、顎を酷使する結果エラが張ったようなフェイスラインの変形や顎関節症がみられるケースがあります。また噛む力が歯茎に負担を与えすぎる面から、歯周病や齲歯などの口腔疾患を誘発します。
この他にも、唾液腺の腫れから生じる顔の浮腫みなども発症しやすくなります。
拒食症と過食症への懸念
摂食障害の一番の盲点は、咀嚼力から食欲が更に増進して逆にカロリーを過剰摂取するパターンに陥りやすい点があることです。
逆に、チューイングが習慣化してしまい、普段の食事さえも無意識のうちに飲み込むことが出来なくなり拒食症に移行するケースもあります。
チューイングでの拒食症は周期性嘔吐症との診断がつくこともありますが、これは吐くことで体が飢餓状態になり中毒症状を起こすものです。
ブドウ糖の一種であるグルコースが減少し、不完全代謝物のケトン体が生成されて、血中でケトン体が陽性になる作用から生じるメカニズムがわかっています。低血糖状態にもなるので注意が必要です。
自律神経の乱れ
チューイングは食欲を満たす満腹中枢をコントロールできても、実際に噛んで食物を消化できていないため脳の伝達物質が狂いを生じ、自律神経が乱れます。
このため、精神面が安定しない・不定愁訴・月経不順や月経の停止・免疫力の低下・代謝機能の低下などが起こりやすく、体調を崩しやすい原因が作られます。
治療へ向けての枠組みでは、少しでも栄養が満たされることが大きな鍵で、栄養状態が有意義なものになれば精神も安定し自律神経も正常化すると考えられています。
胃腸の働きの低下
3食の食事量が意図的に少なく、かつカロリー・セーブが厳しい状況下に追い込まれた胃腸は、チューイングにより働きそのものが低下します。
胃は胃液が過剰分泌されるばかりで、消化物の取り込みがないために胃液で粘膜が荒れて、胃炎を生じやすい環境になります。
また、生命維持に関わる消化酵素は胃液とは反対に分泌がストップします。酵素は摂取した食物を体に有意な栄養へと変換する最も大切な成分です。
チューイングの最大のデメリットは酵素の減少といっても過言ではありません。
まとめ
如何だったでしょうか?
チューイングで痩せたいと思っていたら反対に太ってしまったり、身体への影響など、リスクがかなり高いことがお分かり頂けたかと思います。
チューイングに頼らず、栄養バランスの取れた食生活と適度な運動を少しずつでも実践して頂ければと思います。