レモン酢を飲むことで期待できる効果は?飲み方&おすすめレシピ

おいしく酢を摂取できるフルーツビネガーは、酢にフルーツを漬け込むだけという手軽さや、瓶詰めにしたおしゃれな見た目からも人気が高く、食事にお酢ドリンクを取り入れる方が増えています。
そんなフルーツビネガーの中でも、健康効果が期待できるレモン酢が特に注目されています。雑誌などでも取り上げられているため、目にしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回はレモン酢の健康効果、飲み方や摂取量、レモン酢活用レシピなどを詳しくご紹介します。
Contents
レモン酢を飲むことで効果できる効果は?
レモン酢はレモンと酢の有効成分を同時に摂ることができます。レモン酢を飲むことで、以下のような効果が期待できます。
レモンや酢に含まれるクエン酸は、“クエン酸回路”と呼ばれる体内エネルギー生産システムを回す重要な成分です。クエン酸回路には体脂肪をエネルギーに変換する働きがあるため、クエン酸回路が効率よく回ることで脂肪燃焼によるダイエット効果が期待できます。
また、酢を食事と一緒に摂ると、食後の血糖値の上昇を抑えられます。血糖値の上昇が穏やかになることで血糖(グルコース)をエネルギーに変換するインスリンの分泌量が減り、余分なエネルギーを体に溜めこまなくなるため、体脂肪の蓄積を予防する効果があります。
レモンに含まれるカリウムは高血圧の原因となるナトリウムの排出を促し、ルチンは毛細血管を強化することで血圧を低下させます。
酢に含まれる酢酸は血管を拡張させることで血液の流れをよくし、血圧を低下させます。また、酢酸には高血圧の原因となるホルモンである「レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系」の働きを抑える効果もあります。
クエン酸には血流を良くする効果があり、冷え性の改善、動脈硬化や生活習慣病の予防、コレステロール値の減少などが期待できます。
酢には腸を刺激して蠕動運動を促す作用があるため、便秘解消の手助けになります。
十分なクエン酸を摂取することでクエン酸回路が働くと、疲労物質である乳酸が分解されます。
レモンに含まれるビタミンCには細菌やウイルスの力を弱めたり、免疫細胞である白血球の働きを高める効果があります。免疫を正常化させ、アレルギーの原因となるヒスタミンを抑制することで、花粉症などのアレルギーの緩和も期待できます。
また、便秘が解消されることでも免疫器官である腸の働きが活性化し、免疫力のアップに繋がります。
レモンに含まれるビタミンCにはメラニンの生成を抑える効果があり、シミ・そばかすを予防します。また、コラーゲンの合成を活性化したり、紫外線に寄るコラーゲンの分解を抑制することで肌のハリを保ちます。
クエン酸はカルシウムの吸収を助ける働きがあり、骨粗鬆症の予防効果も期待できます。
カルシウムの吸収を高めることによってイライラ感の緩和や、レモンの皮に含まれるリモネンという香り成分によるリラックス効果が期待できます。
レモン酢の飲み方や摂取量は?
レモン酢の基本の飲み方や摂取量、飲むタイミングなどをご紹介します。
基本の飲み方
原液では酢の刺激が強いため、水やお湯などで3倍以上に割って飲みます。
摂取量
レモン酢の摂取目安量は10cc~30ccです。毎食時に摂るのであれば1回あたり小さじ2杯を1日3回が目安になります。
注意点
レモン酢は酸度の高い食品ですので、摂取時にはいくつか注意する点があります。
レモン酢は胃腸への刺激が強い食品です。空腹時に摂取すると胃を傷める原因になりますので、食事と一緒にとるか、食後に飲むようにしましょう。
同様に、胃腸が弱っている時や、口内や喉に傷・炎症がある場合には症状を悪化させる可能性がありますので、摂取を控えましょう。
酢の過剰摂取はかえって健康被害の原因になります。酢の摂取目安量は一日あたり15cc~30ccと言われています。
レモン酢はレモンから出た水分と溶けた氷砂糖で多少カサが増していますが、一日あたりの摂取目安量を超えないように注意しましょう。
酸には歯のエナメル質を溶かす性質があります。酸蝕歯を予防するため、摂取後はすぐに歯磨きやうがいをして、口内に酸が残らないようにしましょう。
レモン酢の作り方は?
レモン酢の作り方は簡単です。今回2種類の作り方をご紹介しますので参考にして頂ければと思います。
作り方1
【材料】
- レモン 2個(皮付きで約200g)
- お酢(穀物酢、黒酢、りんご酢どれでもOK) 200ml
- 上白糖または氷砂糖 200g
- ガラス瓶(100均などで販売しているのでOK)
レモンについては、もし無農薬でない場合は、衛生面の事を考えて、農薬やワックスを重曹で落としてから使いましょう。重曹がない場合は、50度くらいのお湯につけてゴシゴシ擦るとワックスが取れるようです。
あと皮を剥いて使ってもOKです。ただレモンの皮には果実以上にビタミンCが豊富で、ビタミンPやカルシウムなども含まれていることから、できれば皮付きで使いたいところです。
(1)鍋などに水1Lを入れて、そこに重曹小さじ1を溶かします。
(2)(1)にレモンを入れて30秒~1分ほど置いておきます。
(3)レモンの表面をスポンジで擦ってから洗い流しましょう。
レモンを浸ける時間は、長すぎるとビタミンが溶け出しますので、注意してください。
使った後の重曹水については、そのまま捨てるのはもったいないので、シンクまわりやガスコンロなどのお掃除用に使うのもおすすめです。
【作り方】
(1)煮沸消毒したガラス瓶に、レモン→上白糖→レモン→上白糖と交互に入れていきます。
(2)お酢を入れて蓋をします。
(3)涼しい場所に保管し、上白糖だと底に沈殿しますので、1日1回瓶を軽く揺らす、または煮沸消毒したスプーンでかき混ぜてください。
氷砂糖をお使いの場合は、軽く揺らすだけでOKです。
(4)だいたい4日~1週間くらいで、上白糖が溶けて完成です。
作り方2
すぐにレモン酢を飲みたい方は、下記の方法でも作る事ができます。
料理研究家の村上祥子さんのアレンジレシピだそうで、電子レンジを使って熱を加えることで、12時間でレモンの成分が溶け出して、翌日にはレモン酢を飲むことができます。
【材料】
- レモン 2個(皮付きで約200g)
- お酢(穀物酢、黒酢、りんご酢どれでもOK) 400ml
- 氷砂糖 200g
- 保存瓶(耐熱用)
【作り方】
レモンとお酢、氷砂糖を保存瓶に入れるまでの工程は上記の作り方と同じ。
次に、保存瓶の蓋はせずに、電子レンジで600wなら30秒、500wなら40秒を目安に、加熱します。
電子レンジから保存瓶を取り出し蓋をして、12時間置いたら完成。
レモンはそのままで、1年間は保存可能ということです。
衛生面を考えると、常温で作る方法よりも、村上さん流のアレンジレシピの方が安全かもしれませんね。
レモン酢を使ったおすすめレシピは?
レモン酢は水やお湯で割るだけではなく、料理にも活用できます。さっぱりとした味は夏バテ時にもぴったりです。
ドリンクのアレンジレシピも合わせてご紹介します。
料理レシピ
濃厚なタレの中に、ケチャップとレモン酢の風味が隠し味になって、いつもの鶏手羽元の照り焼きとは違った味で美味しかったです。
材料
- 鶏の手羽元 500g
- レモン酢 大さじ4
- しょうゆ 大さじ2
- ケチャップ 大さじ1
- 水 大さじ2
- 輪切りのレモン 4枚
- オリーブオイル大さじ2
作り方
- フライパンを熱してからオリーブオイルと鶏の手羽元を入れて焼き色を付けます。
- 1にレモン酢、しょうゆ、ケチャップ、水を加え、その上に輪切りのレモンをのせてから、落し蓋をして弱火で裏返したりしながら、20分ほど煮ます。
- 落し蓋を取って、水分を飛ばしながら煮詰めれば完成です。
チーズのクリーミーさの中に、ほんのりレモンの風味とブラックペッパーがアクセントになって美味しかったです。
材料
- パスタ 200g
- レモン酢 小さじ2
- にんにくチューブ 2cm程度
- キリ クリームチーズ 1個
- 粉チーズ 適量
- 茹で汁 おたま1/2程度
- レモン酢に使った輪切りのレモン 1枚
- オリーブオイル大さじ2
- ブラックペッパー 適量
作り方
- パスタを茹でておきます。
- フライパンにオリーブオイルとにんにくチューブを入れて、軽く熱します。
- 2の中に、茹であがったパスタ、クリームチーズ、茹で汁を入れて、クリームチーズの形がなくなるまで混ぜながら熱します。
- 火を止めてから、ブラックペッパーとレモン酢を入れて混ぜ泡ます。
- お皿にのせてから、輪切りのレモンと粉チーズを振り掛ければ完成です。
材料
- 切り干し大根 20g
- レモン酢 50ml
- 醤油 25ml
- 水 25ml
- 塩昆布 適量
- レモン酢に使った輪切りのレモン 1枚
作り方
- 切り干し大根を水で戻して3cmほどに切ります。
- ジップロックなどに1の切り干し大根とレモン酢、醤油、水、塩昆布を入れて少し揉んで、レモンを加えます。
- そのまま30分ほど置けば完成です。
卵とだし汁、残ったレモンをみじん切りにして、すべてボールに入れて混ぜ合わせて、卵焼きを作るのと同じようにフライパンなどで焼くだけです。
レモンの風味との相性もよかったです。
材料
- レモン酢 大さじ2
- オリーブオイル 大さじ1
- サラダ油 大さじ1
- 塩 小さじ1/2
- 黒コショウ、またはコショウ 少々
作り方
- すべての材料を混ぜ合わせるだけです。
サラダにつけると、酸味の中に甘みもあって、美味しいです。
チーズケーキのようなフワフワとした食感とほんのりレモンの風味があって、美味しかったです。
材料
- おから 150g
- レモン酢 大さじ2
- 卵 2個
- 牛乳 大さじ2
- ヨーグルト 大さじ3
- はちみつ 大さじ2
- スキムミルク 大さじ3
- ベーキングパウダー 5g
- レーズン 大さじ1
- レモン酢で使った輪切りのレモン 1枚
作り方
- ボールの中に卵を入れてよくかき混ぜます。
- 1にレモン酢、牛乳、ヨーグルト、はちみつ、スキムミルク、ベーキングパウダーを入れてよくかき混ぜます。
- 2におからとレーズンを入れて、軽く混ぜ合わせます。
- オーブンを180℃に予熱しておきます。
- 型に3を流し込んでから、さらに輪切りのレモンとレーズンを飾り付けます。
- 5をオーブンに入れて180度で30分ほど焼き上げれば完成です。
ドリンクレシピ
水の代わりに牛乳で割ります。飲むヨーグルトのようにとろみがつきます。徐々に分離してくるので、スプーンやストローで混ぜながら召し上がってください。
まとめ
レモン酢は継続的に摂取することで健康促進効果が期待できます。一度に多くとっても効果が増すわけではありませんので、過剰摂取にならないよう、一日の摂取目安量を守りましょう。
割材をジュースや炭酸水、お酒などにかえることで飽きずに続けられます。また、他の食材との相性も良いため、アレンジ次第で様々な料理に活用できることもレモン酢の特長です。