アボカドオイルとは?ココナッツオイルやオリーブオイルとの違いは?

最近美容や健康の世界で、ココナッツオイルやオリーブオイルと同じく話題になっているアボカドオイル。
そもそもアボカドオイルってどんなオイル?体に良いと聞くけど、どうして良いのか、他のオイルとどう違うのか、たくさんのオイルがあるだけ疑問も増えていきます。
そこでここではアボカドオイルについて紹介していきます。
Contents
アボカドオイルとは?特徴は?
「森のバター」と言われるように栄養価の高いアボカド。実はアボカドは世界一栄養価の高い果実としてギネス認定されています。
アボカドオイルとは、アボカドの果実の実を搾って作られます。他のオイルは、実や皮、種などからオイルを作るため、精製することが必要です。
この精製をする際に、熱を加えるので栄養価が少し損なわれることがありますが、アボカドオイルは実だけを原料とするので精製する必要がありません。というわけで、アボカドそのものの栄養価がしっかり入っているオイルなのです。
色は?香りは?
アボカドオイルは淡い黄色(金色にも見えます)です。これは、精製しないのでアボカド本来の色が由来です。他のオイルは精製の段階で透き通った色になりますが、ここが他のオイルと色の面で違いが出ています。
気になる香りですが、アボカド独特の香りがするオイルもありますが、販売されている商品によって違いがあります。店頭で購入する際は、店員さんに聞いたり、できる時は試食させてもらうと良いでしょう。
私が使っているアボカドオイルは、ほとんど香りもなく、そのまま口に入れても気になりません。
栄養価とその効果は?
なんといっても一番気になる栄養価とその効果。アボカドオイルに含まれる主な栄養価や効果をご紹介します。
不飽和脂肪酸
不飽和脂肪酸とは、脂肪分の中でも体の中で分解されて他の栄養素になる成分です。オイルと聞くと、脂肪分が多いというイメージがありますが、アボカドオイルの脂肪分は不飽和脂肪酸の中でも、オレイン酸、リノレン酸、リノール酸がバランスよく含まれています。
特にリノレン酸やリノール酸は体内では生成されず、食事から摂取することが必要な必須脂肪酸で、現代の人には不足しがちな栄養素と言われています。
これらの不飽和脂肪酸は、悪玉コレステロールを下げたり、血液をサラサラにし、動脈硬化・心臓病の予防、結構促進、デトックス効果もあります。
ビタミンE
ビタミンの中でも、ビタミンEは抗酸化作用があることで知られています。血液をサラサラにし、生活習慣病予防の効果もあるうえに、血液の流れを良くし、お肌にまで効果をもたらしてくれます。
お肌を整えるうえ、シミやシワの予防はもちろん、女性を悩ます頭痛や肩こり、冷え性の改善も期待できます。
普段のスキンケアに使うのはもちろん、日焼けや肌荒れの修復、さらに保湿力も高いので妊娠線対策にも重宝します。
ビタミンA、B群
ビタミンAは皮膚をはじめ、口や喉、鼻、胃などの粘膜などの上皮組織の働きを活発にし、免疫機能の働きに効果があります。このビタミンAは酸化しやすいですが、アボカドオイルの中に一緒に含まれているビタミンEが酸化を防いでくれます。
ビタミンBにはB1、B2やナイアシン、葉酸などがあります。それぞれについて働きがありますが、お互いが助け合ってエネルギーを作る働きがあります。また、心への働きもあり、明るい気持ちを保つ効果が期待されます。
調理用として使えるの?
燃焼温度とは煙になる温度のこと。燃焼温度が225度ということは、熱を加えても煙になりにくいオイルです。
料理にも使えるアボカドオイルですが、他のオイルと比べるとこの燃焼温度が非常に高いので、調理中にも煙が出にくく、さらに食材もこげにくくなります。
アレルギーの心配は?
アボカドオイルはアレルギーの少ないオイルとして、エステなどにもよく使われています。しかし、どんな物にもアレルギーの可能性が考えられるので、初めて使う際には、二の腕の内側などの柔らかい皮膚に少量を塗って様子を見ましょう。
アボカドオイルとココナッツオイルの違いは?
ココナッツオイルはここ最近、海外や国内でも有名な女優さんが使用していたり、美容や健康、認知症にも効果があると話題になり、品薄状態が続いています。
アボカドオイルとココナッツオイル、共通な効果も多いですが、ここでは大きな違いについていくつかご紹介します。
固まり方
一番の違いは、ココナッツオイルは常温でも固まりますがアボカドオイルは常温では固まらないという点です。
スキンケアに使う場合は、常温でも固まってしまうココナッツオイルに比べて、低温にならなければ固まらないアボカドオイルの方が一年を通して使いやすいオイルです。
ダイエットへの効果
不飽和脂肪酸が多く含まれるアボカドオイルと違いココナッツオイルは中鎖脂肪酸が含まれています。この中鎖脂肪酸は、体の中の脂肪を燃焼するスピードが速く、ダイエット効果が期待できます。
ダイエットに関して比べてみると、アボカドオイルは質の良い脂肪分(不飽和脂肪酸であるリノレン酸やリノール酸など)を摂取でき、ココナッツオイルは体の中の脂肪を急速に燃やしてくれるという点に違いがあります。
香り
アボカドオイルは商品によっては気にならないくらい香りが抑えられたものもありますが、ココナッツオイルは原料のココナッツの特性から、ココナッツ独特の香りが欠かせません。私自身はこのココナッツオイルの香りは気になりませんが、周りには好まない人も多くいます。
料理に使う時などは、アボカドオイルは他の食材の味や香りを活かすことができますが、ココナッツオイルは香りが強いため、合う食材も限られてしまいます。
スキンケアに使う際も、香りは重要なポイントになります。使う時は、アボカドオイルやココナッツオイル、他のオイルも一度香りを試してみることをおすすめします。
アボカドオイルとオリーブオイルの違いは?
料理にも使うことが多いオリーブオイル。お子さんのスキンケアに使うお母さんも最近増えてきました。ここでは、アボカドオイルとオリーブオイルの大きな違いについてご紹介します。
ビタミンEはオリーブオイルの2.5倍!
前に紹介したビタミンE。アボカドオイルの中のビタミンEはオリーブオイルの2.5倍多く含まれています。そのため、アボカドオイルの方が高い抗酸化効果が期待できます。
アボカドオイルの方がさらっとしている
たくさんのオイルがありますが、オイルの中にも、原料によってさらっと軽いものからとろっと重いものがあります。アボカドオイルは比較的さらっと軽いタイプですが、オリーブオイルはとろっと粘性のあるオイルです。
この特徴から、スキンケアに使う場合は、アボカドオイルはどの肌タイプにも馴染みますが、オリーブオイルは乾燥肌によく馴染みます。
まとめ
アボカドオイルはアボカドそのものの高い栄養価が含まれ、たくさんの使い方ができる万能オイルです。美容にも健康にも、さらには生活習慣病を予防できることから、これから歳をとっていく未来の私たちにも嬉しい効果がたくさんあります。
様々なオイルが注目される中、それぞれの特徴を知り、自分に合ったオイルを見つけましょう。
自分自身がキレイで健康であると、日々明るい気持ちで過ごすことができます。そうなると、周りの人へも繋がっていくので、まずは、自分自身を大切にしてみてくださいね。