冷え性にも種類あり!各タイプ別の特徴&なりやすい人をチェック
冷え性に至る原因が多岐に亘る背景から、冷え性のタイプもそれぞれに異なります。
以前某健康テレビ番組において、冷え性研究の第一人者である名医の解説によって冷え性にタイプがあることが放映され、冷え性で悩む多くの女性の反響があったのは記憶に新しいところです。
このテレビ番組で放映された冷え性のタイプに加えて、どのようなタイプがあるのか考えてみましょう。
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手足の先端が冷えるタイプ
冷え性に最も多いタイプで、比較的若い世代の女性に多く見られるタイプです。手足の四肢末端のみがなぜかしら、いつも冷たく悴んだような温度差が感じられます。
ストレスやダイエットなどにより自律神経のバランスが悪くなっている原因が疑われ、血行不良に陥っている背景から、体内の中心部で温められた血液が末端まできちんと循環されていない状況が考えられます。
下半身が冷えるタイプ
腰から下にかけての冷えが顕著な下半身が冷えるタイプは、代謝が悪く血液循環が滞っている状態です。このタイプは下半身のむくみや肥満が目立ち、上半身が痩せている人に多いのが特徴です。
静脈のうっ血があり、下肢静脈瘤などの血管トラブルも生じやすいことから、血液循環およびリンパの流れをスムーズにすることが重要になります。
おへそ周りの内臓が冷えるタイプ
閉経後の女性や、中高年の男性に多いのがおへそ周りの内臓が冷えるタイプです。下腹部の腸間膜という部位に過剰に取り込まれた脂質が滞在して肥満を起こしていることから、血液内にも脂肪が蓄積して、血液を介した体温調整機能が出来ず冷えを発症します。
運動不足が否めない状況ですので、代謝をあげる毎日のエクササイズの実践が大切です。
病気によって冷えるタイプ
慢性病によって体温調整機能のメカニズムを乱す冷え性です。甲状腺機能低下症や拒食症があげられますが、二つとも共通して冷え以外に身体がだるく疲労感がとれない、低体温などの症状がみられます。
自分の意思に反してあきらかにだるさが重篤である状況下で伴う体の冷えで、改善の余地がみられない場合は慢性疾患に罹患している疑いがありますので、早急に医療機関を受診するようにしましょう。
栄養状態が悪いために冷えるタイプ
熱を産生する素である栄養が十分に確保できない理由から、体温を低下させて体の冷えを誘発するタイプになります。
冬場などご飯をしっかり食べないと体温が上昇できず、痩せた子供は朝ごはんを抜くと寒さを訴えることが多いとよく言われます。胃腸の調子が悪く食事をとっても上手く消化できない方や、カロリー制限が極端なダイエットをする方は要注意です。
筋肉量が少なく汗をかかないことで冷えるタイプ
筋肉は脂肪や糖質を分解して代謝する部位でもあり、このエネルギー代謝と同時に熱を産生させる器官です。運動不足があきらかになると、代謝作用が効率よくならないばかりか脂肪が蓄積しやすく、更に筋肉がエネルギー源として使われて筋肉のロス状態に陥ります。
このように代謝が悪くなると、汗をかきにくい体質にも移行します。結果として、体内循環が悪くなり血液から酸素や栄養の運搬が末端にゆきとどかず冷えを生じます。
積冷によって冷えるタイプ
積冷とは東洋医学の思想から考えられる、ライフスタイルにおいて冷えにさらされることで冷え性になるタイプを意味します。
エアコンやストレス、食事内容、睡眠時間などあきらかな悪影響を及ぼす生活環境がある状態では、自律神経を乱して冷え性を起こすことがわかっています。
冷え性になりやすい人は?
冷え性の定義は体温調節機能が乱れて、寒くない場面においても冷えを感じる状態をいいます。足だけ妙に冷たく感じたり、指先が冷蔵庫に入っているように冷たくなったり、ときには全身がゾクゾクとして異常な寒気を感じたり・・・。
周りの人も全く寒がっていない温度下で冷えを感じる部位があるのならば、それはもしかすると冷え性かもしれません。更に以下のような状態の場合には、冷え性を起こす要因を含みますので要注意です。
冷え性になりやすいチェックポイント- 女性である。
- 運動不足で筋肉量があきらかに少ない。
- 閉経を迎えた女性である。
- 肥満傾向にある。
- 貧血や低血圧である。
- 生理期間中である。
- いつも皮膚の表面がひんやりとしている。
- 顔色が青白く血色が悪く見える。
- 急激なカロリー制限など、きついダイエットを行っている。
- 忙しく、睡眠時間もろくに取れていない。
- あきらかに栄養バランスの悪い食生活が続いている。
- 会社や家庭などで、ストレスが溜まっている。
- 夜更かしが多い。
- アイスクリームなど冷たい物が大好きで季節を問わず常食している。
- 下半身の皮下脂肪が気になりだした。
- 元気がなく疲れやすくなった。
- 肩こりや頭痛が慢性化している。