冷え性改善に効くヨガはドローインがポイント!正しいやり方とは?
ゆったりとした動きの中にも筋肉を鍛え、全身の健康効果を高めるヨガは冷え性の改善にも期待が持てるエクササイズです。
ストレッチとドローインが融合した特有のポージングは体の末端に広がる毛細血管を拡張して、循環器、自律神経、筋肉全般の機能を活性させます。これらの活性作用はヨガによるドローインと体型の歪みが整えられる働きかけが最大のメリットになっているといえます。
しかし、安易に自己流で行うと効果が見いだせないばかりか、負荷によって実際に足底腱膜炎などの歩行障害を起こしている方もみえますので、ヨガ初心者においては特に専門のインストラクターのレクチャーを受けるようにしましょう。
また、ヨガには精神的コントロールと付随したものや、筋力アップに重点を置いたものなど種類がありますので、まずは体験を通して自分に合ったヨガスタイルを極めていくのがお勧めです。
ヨガによる冷え性改善の鍵はドローイン
最近よく耳にするドローインとは深く呼吸を行う腹式呼吸を意味します。息を吐くときにお腹をへこませて、息を吸うときにお腹を膨らませるという呼吸法でお馴染みで、毛細血管を収縮させる交感神経の緊張モードが、腹式呼吸を取りいれることでリラックスした状態にに導かれることがわかっています。
そして腹式呼吸の際に横隔膜が大きく動くので、臓器も動きによって活性されて温かな血の巡りが手足の末端まで、スムーズに行き届くのです。
同時に副交感神経も刺激されるので昂った筋肉が落ち着き、柔軟性に富んだ体になるため血管そのものが拡張して、酸素や栄養分を含んだ血液が効率よく運搬され身体機能も高まっていきます。
寝た状態でのドローインのやり方の動画となります。
立った状態でのドローインのやり方の動画となります。
横隔膜がドローインを左右させる!?
鼻の呼吸が定着している方にとって、ドローインは至難の技ではないでしょうか?
息を吐くときにお腹をへこませて、息を吸うときにお腹を膨らませるという手順に意識が向いてしまい、リラックスした雰囲気が作り出せない状況に置かれる方も多いと聞きます。
このように、お腹を連動して呼吸ができにくいケースでは、横隔膜周辺の筋力が弱っている原因が考えられます。そして腹式呼吸に関して、お腹を膨らませる、へこませるといった観点がもたれていますが、実はここに若干の誤りが存在するのため、ドローインを更に難しくする要素が生まれているのです。
正しいドローインとは、息を吸うときにお腹を膨らませるのではなく、肺で酸素を取り込むときに自然と横隔膜が押されてそれに伴って内臓も下がりお腹が膨らみます。ですので、お腹に空気を入れているイメージはやめ、肺に酸素を十分に取り込むことに意識を向けることが大切なのです。
吐くときにお腹をへこませるのも、この原理に準じて肺から二酸化炭素を排出するイメージを持ちましょう。
呼吸が浅くなっていませんか?
横隔膜周辺の筋肉が毎日のヨガによって鍛えられてくると、無意識のうちに正しいドローインが出来るようになります。
ただし、一つポイントがあります。それは呼吸を浅くしないこと。
呼吸が浅いと取り込んだ二酸化炭素を十分に吐き切れない状態になり、酸素の取り込みが少なくなってしまいます。ヨガを始める前に、息をゆっくりと口から吐き切るようにイメージして二酸化炭素を排出し、酸素の取り込みを意識します。
そして、ヨガを行うときのドローインに移行したら、酸素1:二酸化炭素2の割合になるような呼吸の仕方をしていきます。
真似したい片岡鶴太郎さんのヨガスタイル
ライフスタイル全般においてストイックなまでに健康に気を使われる片岡鶴太郎さんですが、ヨガにおいても独自のこだわりを持っていらっしゃることはあまりにも有名です。
以前、朝の某番組において自身のヨガをお披露目していましたが、その中でも興味深いのが冷え性改善に通じる、ドローインのトレーニングでした。
座禅のポージングで口から息を吐くことはしない前提で、鼻を指で押さえながら片方の鼻で息を吸いもう片方の鼻で息を吐くというもの。
これを繰り返した後、今度は両鼻で息を吸う吐くを繰り返し、次第に速度を上げていきます。このときに、横隔膜の上げ下げによってお腹を膨らませたりへこませることも、重要になります。
速いテンポだと初めはきつく感じますが、横隔膜が十分に鍛えられて行っているうちに体がポカポカと温まるのが実感できます。また、ヨガによる発汗も多くなり、代謝効率が非常によくなります。
個人的にはお風呂上りに軽くヨガをしてから、このドローイントレーニングをするのが一番お勧めです。