生姜とダイエットの関係とは?脂肪分解をサポート!
ダイエットのサポートに依然人気なのが生姜の活用です。体を温める作用から代謝を良くするというシンプルなメカニズムが広く知られていますが、ダイエット効果に至る奥深い働きが近年明らかにされ、更なる人気を呼んでいます。
そのダイエット効果とは脂質分解作用。普段口にしやすいコレステロール源であるお菓子や脂の多い肉類など、体内に取り込まれた過剰脂質を上手にエネルギーとして消費させます。
有効に活用するためにも、正しい生姜の知識を高めて早速ダイエットに取り入れてみましょう。
生姜で胆汁分泌を促進して脂肪分解をアップ
私たちの体は食事による栄養を酵素の力でしっかりと消化して、成分を変換させることで全身に効率よく栄養を行き渡らせています。
しかし、成人を過ぎる頃から体内酵素が減ることもきっかけとなり、特に消化に時間のかかる脂質は完璧に使用される場を失って内臓脂肪や皮下脂肪、血中コレステロールなどとして体内に蓄積される傾向にあります。
脂質の分解をするのは胃液ではなく、肝臓で作られる胆汁です。胆汁は毎日多い時で800ml量が分泌されて十二指腸へたどり着きますが、この時に膵液と合わさって脂肪分解をするリパーゼという消化酵素の働きを活発にします。
つまりリパーゼが活性化して脂質を消化し、腸に吸収されやすい形状=脂肪分解を行うのです。そして脂肪がしっかり消費されて代謝が高まり、痩せやすい体質を導きます。
生姜はまさにリパーゼを活性化する大元である、胆汁分泌を促進させる有効成分を持ちあわせるので、ダイエットに適しているのです。
生姜の力で効果的に胆汁を促進させるために
胆汁の分泌量が促進されると、必然的にコレステロールの生成は低下し、大腸も刺激されて便秘の気配もなくなります。この働きから、胆汁分泌をアップさせる生姜を積極的に摂取したいところです。
生姜は肉好きの人ほど食べるべきと言われる所以からも、脂の多い肉類を消化するのにうってつけの食材です。
しかし、やみくもに口にするのは好ましくありません。十二指腸で膵液と混ざった胆汁は腸へ行き、又再び肝臓に戻る腸管循環を繰り返しています。その為分泌を過剰に促してしまうことで、胃まで胆汁が逆流するなどして胃弱体質の方は特に胃を荒らす結果を招くのです。
1日10gを目途にして摂取するようにしましょう。また、生の生姜よりも加熱した生姜、若しくは温かいスタイルで頂くのが効果的です。
特に摂取後3時間は保温効果が持続しますので、ウォーキングなどの有酸素運動を組み合わせると更にダイエット効果が高まるのを期待できます。蜂蜜生姜のお湯割りなどを運動前に飲むのもお勧めです。
ただし、生姜には効果を消失させるNG組み合わせも存在しますので注意しましょう。その代表例が紅茶+ミルク+生姜です。紅茶と生姜に含まれるフィトケミカル=ポリフェノール成分がミルクの成分と結合するので、本来のパワーを発揮出来なくなります。
もしかしたら胆汁不足!?
胆汁は脂肪を分解するための大切な物質ですが、不規則な食生活などが祟って生姜を摂取しても効果がみられないケースもみられます。
胆汁うっ滞といって、胆汁の分泌が減少したり完全にストップしている状態が疑われます。古くなったりダメージを受けて不必要になった赤血球が老廃物になり、血流になだれ込んで血管内に蓄積されるのです。
次のような症状が見られたり、様子をみても改善されない場合には早急に医療機関を受診するようにしましょう。
- 皮膚の色や眼球の白目の部分が黄色味を帯びている。
- 尿の色が濃い。
- 便の色が茶褐色ではなく白っぽく薄い色目をし、便臭が強く感じられる。
- 虫刺されや蕁麻疹などの原因がないのに、皮膚に強い痒みが出る。
- 脂質を含む食品を食べると、胃もたれしやすく不快感が募る。