塩レモンによって期待できる効果まとめ

今やすっかり家庭の手作り調味料に定着した塩レモン。果皮が付いたままのレモンを塩のみで漬け込むスタイルは、作り方が簡単でありながらお料理の味わいをマイルドな美味しさに仕上げるので、重宝している方もきっと多いはずです。
レモンの持つ効果が発酵段階を経て、更に高まった健康効果をもたらしてくれます。
レモンのみでも驚くべき効果!
レモンの効果は何とってもたっぷりのビタミンCの恩恵です。風邪予防や美肌へと繋がるコラーゲンの生成作用はあまりにも有名です。
最近ではリミノイドと呼ばれるレモンの皮の黄色い部分に含まれる抗酸化物質=ファイトケミカルに注目が集まっています。
ファイトケミカルは植物が自然環境や害獣などの外的から身を守るために備えた自己防御機能。色、香り、苦みなどの独特の味からその力を類推することができますが、特にレモンのリミノイドは自己殺虫活性を持つことからもパワーが際立っています。
まだ研究段階ですが体内の有毒物質をデットクスして癌細胞を抑制する働きがみられ、二人のうち一人の割合で癌を発症する背景にある現代で、将来的な特効薬としての大きな期待が寄せられています。
この他にもレモンは、意外に知られていない健康効果を持ちあわせています。
レモンの知られざる健康効果- カルシウムの吸収を促進して骨密度を強化する。
- 口腔内のバクテリアを排除して口臭を予防する。
- 摂取によって喉から食道を通過する際に殺菌作用を発揮する。
- 胆汁の生成を促進して、消化機能を向上させる。
- 水溶性食物繊維=ペクチンの働きで空腹を防ぎ、蠕動運動を高める。
- 呼吸機能を調整して咳を鎮める。
- 脂肪細胞を破壊して、肥満ホルモンを抑制する。
- 自律神経のバランスを整えて免疫機能を正常に回復させる。
- 飲酒前に摂取すると二日酔いを予防する。
- 腎臓結石を予防する。
- 利尿作用を促進して、デトックス効果をもたらす。
- 喉の痛みや違和感などの不調を改善する。
- リンパの流れをスムーズにして体の浮腫みを取る。
- 血行不良を改善し、血圧を調整する。
- 代謝機能を高める。
発酵しているから更に効果が倍増!
塩レモンの最大の特徴は発酵しているからこそ得られる倍増した効果です。一見して発酵食品とは思えませんが、漬物と同じ原理で作られる工程を経ているので、レモンの持つ酵素によって発酵が促進されて乳酸菌が豊富な状態になっています。
味噌や醤油など、発酵食品は古来よりその優れたパワーは立証済みですが、なぜ、効果が倍増するのでしょう?
それは食物中のタンパク質や糖質などが酵素や菌の触媒作用によって発酵することで分解されて、食品が更に消化吸収されやすい形になるので何倍もの栄養の付加価値が高まるからです。
レモンは上記でもあげたように効果の優れた食品です。塩で漬けて熟成されると発酵が進み、本来持つ効果が更に倍増するというわけなのです。
又、酵素によって活性された乳酸菌が体内に入ることで善玉菌優位な腸内環境を整えて、腸管免疫が高まり、身体機能そのものが健康に導かれます。
話しのネタに、塩レモンのちょっと雑学
塩レモンは最近考案のレシピのように感じますが、北アフリカはモロッコで古くから作られてきたソウルフードです。日本でいうところの、梅干しといった感じです。
両者して共通なのが特有の酸味=酸っぱさ。突然ですが「酸っぱいものは体に良い!」といわれますが、なぜだかわかりますか?
それは誰もが経験したことのある、食べたときに生じる独特の感覚によるものです。酸っぱいものは見ているだけでも耳の下がギュッと痛くなるような感覚がでます。これは酸味によって耳下腺内の唾液腺が刺激を受けて、唾液が分泌されるからです。
唾液は食べたものを第一段階で体内に取り込むために必要な消化酵素を持つだけでなく、若返りホルモンと呼ばれるパロチンを含みます。細胞組織や粘膜に働きかけるので、肌が若々しくなるのです!
年齢と共に唾液の分泌は低下しやすいので、美容のために普段から塩レモンなどで唾液の分泌を高めておくのが得策といえそうです。