主な3つのメリットと過剰摂取によるデメリットについて
あらゆる体調不良にも効果が期待される亜麻仁油のパワーは、どれもメリットに富んだものばかりです。しかし、どんなに素晴らしい作用を齎すものであっても過剰に摂取すると、結果として悪い方向へ傾いてしまいます。
亜麻仁油の効果が実証され、健康増進の目的に使われるようになった背景には、ゲルソン療法といって癌治療における食事療法が発端になっているといわれています。
油は癌などの免疫力が低下した体にはNGであるなか、亜麻仁油の使用は積極的にされていたのです。その大きな理由には、亜麻仁の種が持つ天然の恵みに、細胞を正常に導く作用があることがわかっていたからです。
本来人が持つ自然治癒力を取り戻すパワーを持つ亜麻仁油のメリットを最大限にいかすためにも、デメリットの要素に傾く要素を熟知して、健康増進に上手に取りいれていきましょう。
主な3つのメリットとは?
亜麻仁油は癌を抑制する油としても知られていますが、その秘密には含まれる成分が細胞組織そのものに働きかける作用から伺えます。主な成分から一つ一つを考察してみましょう。
α−リノレン酸の力
ゴマの150倍もの量を誇る亜麻仁油のα−リノレン酸は体内で産生することのできない必須脂肪酸であり、皮膚や粘膜の増強を担うなど、細胞を正しく機能させる作用を持ちます。
体の中でDHAに変換されることで、アレルギーの原因物質といわれるリノール酸の過剰摂取による影響を抑制して、優れた抗炎症反応によって特有の皮膚疾患を改善します。この作用は花粉症にも有効なことがわかっています。
またDHAの大きなメリットに挙げられるものに学習能力の向上など、脳の記憶力を司る海馬を活性化する働きがみられます。脳の伝達神経が行き渡る全身との神経細胞のネットワークがスムーズになり、脳そのものが元気に機能します。
近年、認知症患者に亜麻仁油を摂取する習慣を試みたところ、被験者全体にあきらかに改善の兆しがみられたと報告されています。
また、脳からの神経ネットワークの効率化によって自律神経にも好影響があり、不定愁訴の顕著なストレス由来の鬱病に関してもスコアが大きく快方へ向かうなど、心身ともに得られるメリットに今後増々期待が持たれています。
食物繊維の力
水溶性、不溶性の両方の食物繊維をバランスよく含む亜麻仁油は、繊維の刺激によって蠕動運動を高めるだけではなく、腸内環境の善玉菌を増殖し、腸管免疫を優位に働かせて健康を根本から増進します。
腸内が健康になることで代謝も活発になり、身体機能が整う作用が実感できるようになります。
とくに肌への効果は顕著で、28日周期のターンオーバーが回復するので保水力のある、若々しい肌が期待できます。亜麻仁油の肌への効果は抜群で、アトピーなどの皮膚疾患にも直接塗布して改善できることが知られています。
リグナンの力
ポリフェノールの一種であるリグナンは強い抗酸化力で免疫力を増強して、丈夫な体を作ります。亜麻仁油のリグナン含有率は植物のなかでもずば抜けて多く、種に秘められた生命力の強さが伺えます。
リグナン摂取における大きなメリットはなんといっても血流をサラサラにする血行促進作用です。生活習慣病に移行しやすい動脈硬化や血栓などを予防・改善します。
また、女性ホルモンであるエストロゲンに似た働きがあることも発見され、更年期障害や不妊症にも効果がみられています。
過剰摂取から誘発されるデメリット
亜麻仁油は酸化しやすい性質上、長期保存が一般の油よりも難しく開封したらすぐに使い切らなければいけないことが最大のデメリットであるといわれています。
効果もさることながら、早く使い切ろうと、つい過剰に摂取してしまうと次のようなデメリットが生じるケースに至りますので注意しましょう。
便が緩くなったり、下痢症状を起こす。
妊娠中では早産の発症リスクが高まる。
血液の凝固を阻害するため、出血性疾患の改善が遅延する。
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