オリーブオイルの選び方

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選ぶ前に確認しておきたい3つのポイントとは?

オリーブオイル

今年の5月、横浜そごうにオリーブオイルバーがOPENするなど、オリーブ人気は相変わらずの健在ぶりです。出回った当初に比べると商品が豊富で、選択に時間を有してしまいがちです。

 

日本でのオリーブオイルは、加熱に向いたピュアオイルと化学処理の工程がないエクストラバージンオイルの2種類が柱になっていますが、やはりオリーブの果実のフレッシュ感を追求したエクストラバージンオイルの味わいはグルマンでなくても購買意欲を掻き立てます。

 

オリーブオイルはどんなに品質が確かであっても油という特性上、封を開けた瞬間から酸化が著しく劣化が否めません。そこで、賞味期限を加味したうえで、最低でも3か月以内でボトル1本を使い切れるサイズ感を把握しておくようにしましょう。

 

エクストラバージンオイルを楽しむために

オリーブの果実を絞った純正なオイルであるかチェックする

本物のエキストラヴァージンオイルは果実の風味と香りが非常に濃厚です。よく食卓に出回っているタイプのものは添加物が加えられたりと、口にしやすいように加工が施されていることが多いと言われます。

 

また、輸入物では原産国からボトリングされる国が異なるなどの過程が組まれるオイルもあり、エキストラヴァージンオイルに値しない状態になっているものもあります。

 

もし、ティスティングできるのならば酸敗臭、カビ臭、油脂臭、発酵臭がないかをチェックしましょう。

 

ラベル表示に0.8%以下の酸度指数が明記されているものが一般に高品質の証といわれますが、実際に自分の舌と嗅覚でフレッシュ感を確認するのがお勧めです。

 

確かな品質を確信できるルートを検索する

せっかくの味わいを堪能するためには、確かな品質を確保できる入手先を見つけることが大前提です。その中でもお勧めなのがやはり、生育からボトリングまで一貫して手掛ける国産ものです。

 

井上誠農園や清風庵などが有名ですが、日本には小豆島をはじめとするオリーブの生産地が点在しています。雑ざりけのない摘みたての味わいは日本人ならではの手仕事といった感があり、美味しさがしみじみと広がるのがわかります。

 

こだわりの農園さんを見つけるのに「OLIVE JAPANオリーブオイルコンテスト」のサイトが役立ちます。日本をはじめ、世界中から応募されたエクストラバージンオイルを適正に審査するもので、受賞商品から安心できる品質のオイルを知ることができます。

 

情報から的確なオリーブオイルであるか参考にする

味噌汁に垂らしたり、雑穀パンのスライスを浸したり、生野菜に岩塩とレモンを一緒にかけたりと、エクストラバージンオイルは素材そのものの味わいを堪能するための究極の調味料です。

 

悪玉コレステロールをかえって増殖させるような加工手順を踏んだオイルを避けるためには、アンテナを張り巡らせることも有効です。

 

そこで、おすすめなのが的確な情報を得ることです。アメリカ人ジャーナリスト、トム・ミューラーケ氏の執筆した「エキストラヴァージンの嘘と真実」は選び方の指南に長けたオリーブオイルファン絶賛の1冊で参考になります。

 

また、アカデミー・デュ・ヴァンのオリーブオイル基礎講座を受けるのもお勧めです。世界最高のオリーブオイル教育機関であるイタリア・オリーブオイル・ティスター機構が監修しているので、本場さながらの選び方と付随する知識を習得できます。


選び方に役立つ、初心者向け・オリーブオイル用語

エクストラバージンオイルは蜜柑やリンゴのように、同じオリーブであっても木の種類や育つ環境、風土、栽培方法、収穫される季節によって味わいが異なります。これらの点を理解したうえで、次の用語を覚えておくと選び方に一役買います。

 

コールドプレス製法

果実を摘みペースト状にしてから27℃以下の温度下で迅速に作られたオリーブオイルの精製法です。通常24時間以内に精製されるオリーブを温度管理することで、更にアロマ成分が芳醇に放たれます。

 

スイートタイプ

エクストラバージンオイル特有の苦みが気にならないマイルドなタイプをさします。

 

スパイーシータイプ

若い果実を摘んで作られる、早生オリーブ果実の味わいが特徴のエクストラバージンオイルです。フィトケミカルで知られるポリフェノールの含有量が多く、抗酸化力に期待できるタイプです。

 

手摘みオイル

その名の通り、手で摘んだ果実から作られたオリーブオイルです。枝から丁寧に果実を摘んだものと、手で枝をつかんで絞るようにして下ろして摘むミルキングがあります。機械摘みよりも断然に味わいが違います。

 

オリーブオイルベスト3

 

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