間食を摂る際のポイントや注意点について
産後太りの大きな要因に、ついつい手がでてしまう間食があります。妊娠中の運動不足やホルモン分泌の影響で脂肪の燃焼が困難になった産後の体は、代謝が悪く太りやすい体質に移行しています。
食事内容を充実させるなどして空腹感を持ちにくくしたうえで、間食はプラス食品として体に良い素材を用いたバランスの良い内容のものに切り替えましょう。
楽しく、美味しく間食をするために
赤ちゃんを育てるために頑張った母体は十分な栄養が必要です。
とくに母乳育児の場合は良質な母乳を産生するために普段以上に食事に気遣う必要があります。このため、どうしようもなく我慢できない空腹感が食間に襲いやすくなります。
食欲は我慢するとストレスを増産させますので、我慢しすぎは禁物です。かといって、市販のお菓子を頬張る習慣がついてしまうと、脂肪蓄積のスパイラルに陥ってしまいます。
食事とのバランスをみて、カロリーが高くならない間食を用意して、間食時間を楽しむ心の余裕を持って美味しさを堪能しましょう。
岡山県にある産婦人科では、産後のおやつに次のようなものを勧めています。
おにぎり
蒸しパン
天然酵母のパン
焼きいも、ふかし芋
干し柿、干し芋
どれも腹もちの良いものばかりです。添加物の含有なども考えると、手作りのものが安心です。
ネットで産後のおやつで検索をかけると、クックパッドなどで、現役産後ママさん達の産後にぴったりの間食レシピが閲覧できます。時間をかけずにちゃちゃっと手早く作れるので忙しいママにも簡単です。
おやつの材料に水溶性食物繊維の多い食材を使うとお腹の中で膨れるので、少しの量でも満腹感を得られます。レーズンやバナナ、おからなどを用いて、オリジナルのおやつを作りましょう。
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間食の心得
NG食品は避けましょう
チョコレート、お砂糖たっぷりのスィーツ、油分たっぷりの揚げ菓子など、コレステロール値を高める食品は常食化してしまうと脂質異常をおこし乳腺炎になるなど、俗にいうおっぱいが詰まるという現象を誘発します。
コレステロールも一概に全てが悪い物ではありませんが、食事メニューの中の肉を使った副菜の範疇にとどめておくことが賢明です。
甘い物は甜菜糖や蜂蜜、メープルシロップを使用するなどして美味しさの微調整をしましょう。クッキーなどを作るのに小麦アレルギーが気になる方は米粉を使うのがお勧めです。
程よい量をよく噛んでいただきましょう
NG食品を避けたおやつであっても、がぶがぶと大食いになって飲み込んでいてはきちんと消化されないばかりか、栄養吸収されないまま排泄されたり、体内に残存してしまいます。
よく噛んで頂けば少量でも満腹感を得られます。また咀嚼することで唾液中に消化酵素が分泌されて、食べたものがしっかりと唾液と混ざりあわさって消化がスムーズに行われます。咀嚼には更に次にような効果も期待できます。
唾液の分泌が促進されて活性酸素除去作用が高まる。
脳の伝達神経を刺激して記憶力を高める。
耳下腺から免疫力を高めるバロチン成分が分泌される。
殺菌作用を高める。
顎の筋肉が鍛えられ、体全体が活性化する。
食べるタイミング
ストレスが溜まるからと、あまりひっきりなしに間食をしているのは宜しくありません。
間食主体の栄養摂取とならないように、朝昼晩の食事はきちんと摂り、食間に軽くつまむ程度で間食をいただきます。食事のすぐ前、就寝前は避けておきましょう。
午前10時と午後3時をおやつタイムにすると時間配分的にも丁度良く、時間が決まっていることで体も食欲をセーブできるようになります。