状況別ブラジャーの正しい選び方
バストラインの変化が顕著な産後はバストケアに気を使うか使わないかで、健康状態の良し悪しも関係してきます。
バストケアの一つに産後のブラジャーを正しく選ぶという選択肢があります。
授乳期ではブラジャーによる圧迫感から下着を付けないママさんもみられますが、サイズアップしたバストは動作による衝撃に敏感でありバストを支える靭帯が伸びやすく、時には振動によって切れるケースもあります。
また、卒乳からのバストのサイズダウンではバストと大胸筋が癒着して血流が悪くなる状態にも派生しますので、段階に応じた適切なブラジャーを付けて、美しいバストラインに整えて健康的なバストを目指しましょう。
産後9か月までは特にサイズに気を使いましょう
産後は女性ホルモンのバランスの働きによりバストのボリュームに変化がある時です。バストの変化は断乳の9か月目頃までが顕著で、特に採寸に気を使って適切な下着を付けることがポイントになります。
ただし、こまめな採寸は実際には厳しい側面も見受けられますので、産後から3か月ごとの採寸が推奨されています。母乳派ママの場合、授乳前と後でのトップバストの差の開きが大きくなるので、授乳後の落ち着いた状態のバストを採寸するようにしましょう。
ワコールマタニティや赤すぐのHPに産後バストのサイズチェック表が掲載されていますので、参考になります。時間に余裕があるようでしたら下着専門店でその都度採寸してもらうと、確実に正しいサイズのブラジャーを付けられてお勧めです。
時期に合ったブラジャーを選びましょう
産後数週間あまりは急速に発達する乳腺を刺激しないように、産院から指定される産褥ブラジャーを使用する方が大半を占めますが、その後のブラジャー選びについては自己判断に委ねられることが多いのではないでしょうか。
母乳派ママのケース、ミルク派ママのケースによって機能性が異なってきますので、今現在のバストの状況を考慮したうえで自分に合ったブラジャーを選びましょう。
母乳派ママ向けブラジャー
母乳派ママでは授乳時の動作性にプラスして、母乳分泌が活発なバストの生理現象を阻害しない機能に重点を置きましょう。そのうえで、サイズアップしたバストをしっかりと包み込むように安定させる設計になっているかを見極めると綺麗なバストラインも形成できます。
クロスオープンタイプやウィンドオープンタイプが使い勝手もよく機能的です。乳腺が張りやすく授乳前にバストに熱を持ちやすい方はカップに保冷剤をインできるものや、伸縮性のある素材を選ぶと安心です。
卒乳や断乳が近づいてきたら、圧迫感のないものを優先にして徐々にマタニティブラジャーから普段のブラジャーに切り替えて、バストラインの崩れを整えるようにしましょう。
ミルク派ママ向けブラジャー
プロラクチンの影響でミルク派ママのバストもサイズが大きくアップして暫くの間は張がちです。無理に妊娠前のようなブラジャーを付けてしまうと、バストにストレスを与えてしまいますのでマタニティブラジャーの中でも母乳パッドの装着機能や授乳向けに設計されていないノンワイヤーブラジャーを使用すると良いでしょう。
バストの張が落ち着いてきたら一般のノンワイヤーやワイヤー入りのバストで補正する効果のあるタイプに切り替えていきます。ただし、無理な締め付け間のあるものは血行障害が生じやすいのでNGです。
バストを手で押さえこみながら上手にカップの中へ入れ込んで、しっかりと安定させるのがポイントです。締め付け感にも敏感になりやすいので、ストラップでアンダーバストのサイズ調整ができるタイプを選ぶのがお勧めです。
※産後は肌も敏感でストレスを感じやすい時期です。普段大丈夫だった繊維の素材にも刺激を受けてかぶれなどの皮膚炎を起こす方も少なくありません。化学繊維を避け肌に優しい生地を使用したブラジャーを選ぶことも大切です。
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