雑穀&玄米の母乳へのメリットとデメリット
雑穀や玄米は体に良い象徴的な食べ物です。母乳派ママの間でも健康面にプラスして、おっぱいの出が良くなるという理由から積極的に摂取を心掛けている方も多く、妊娠を機に雑穀や玄米をスタートしている人気ぶりです。
しかし、一方で授乳中は控えるべきだとの考えもあり、食べてよいものかどうかわからないといった心配も否めません。どんなに良い食べ物でも量が多すぎるなど食べ方を誤っていると裏目に出ますが、玄米と雑穀についても同じことが言えます。
母乳への影響については化学的根拠はありませんが、色々な方の意見を参考にしつつ正しい食べ方で摂りいれると良いでしょう。
体に嬉しいメリット
食物繊維やミネラルを豊富に含む雑穀と玄米は栄養バランスの整った食事を構成するうえで是非毎日食べたい主食です。エネルギー供給源となるだけでなく、体内の老廃物や毒素を排泄するデットクス効果も高いので体のリズムが安定します。
また他の食材と併せてバランスよく食べると更に体調が整い、母乳産生に関わる生体防御因子=ラクトフェリン受容体を増やすのでプロラクチンの分泌力が高まり、母乳の出が良くなると言われています。
この他にも栄養を吸収して代謝を活発にし、血行を促進する働きから保温効果を高めて免疫力(麦系に関しては体を冷やす作用になります)を増強する作用も併せ持っています。
※雑穀は種類が沢山あり、栄養価も個々に違いますので不足しがちな栄養素のものをサポート成分にチョイスしてみても良いでしょう。ただし、カロリーが高くなる可能性もありますのでバランスをきちんととりましょう。
食べる前に知っておきたいデメリット
消化しにくい
玄米や雑穀には共通して消化されにくいというデメリットがあります。白米に慣れていると同じ咀嚼力で食べてしまい胃を荒らす結果を招きます。
また、胃を荒らす状況から上手く消化できないまま栄養素が取り込まれるので、母乳の質も低下する影響が報告されています。
噛むという行為は単に飲み込みやすくしたり消化しやすくするだけではなく、体を活性化させる酵素の働きを増進します。酵素の力が満たされれば健康体になり育児によるストレスや疲労も軽減されるわけです。
食べるときはよく咀嚼するということと同時に消化しやすい形状にする工夫をしましょう。
玄米ならば精白度数を五分付きにしたり、炊く前によく水浸させます。そして炊くときは炊飯器はやめて火の通りの良い土鍋や圧力鍋で炊く、あるいは精白米に少量をブレンドするなどして雑穀と玄米をいただくと良いでしょう。
玄米や雑穀のデメリットが気になるなら、白米と一緒に炊くだけで色々な栄養素を補うことができる「ひとてまい」という商品もありますよ。
またこんにゃく米にも食物繊維が豊富で、カロリーカットできるので産後ママにもおすすめです。
アトピーに移行するアレルギー物質
雑穀と玄米についてよく心配されるものにアレルギーの懸念があります。
アレルギーは人によって出る出ないがあるものですがイネ科や麦系の雑穀に反応が現れやすく、摂取しているママ自体はアレルギーを発症しないのに、母乳を介して赤ちゃんがアレルギー体質になったという症例がいくつか出ています。
また、付着する残留農薬が除去しにくいので、こちらもアレルギーなどの影響が否めません。
心配な方は授乳中は過剰摂取にならない程度の量にとどめ、数種類のブレンドは避け、単品で様子をみていくのがおすすめです。
最近注目の雑穀キアヌはグルテンが含まれず、タンパク質や必須アミノ酸が豊富で比較的アレルギーに安心と言われていますので、試してみてはいかがでしょうか。
モチ系に要注意!
体に嬉しいメリットで触れましたが、雑穀や玄米には母乳分泌を高める作用が働くといわれています。特にモチ系の働きは群を抜いています。
しかしその一方で、分泌過多になる分、おっぱいが張ってしまい乳腺が詰まるという現象が起こる方がいます。ママの口コミサイトでも医学的根拠はないものの、玄米と雑穀のごはんに切り替えたらおっぱいがカチコチになるほど張ってしまったという内容もよく目にします。
母乳派ママはモチ系よりもうるち系を選ぶようにしましょう。
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