シリカ水による妊婦さんや赤ちゃんへの影響&選び方、必要性について
シリカ(ケイ素)の安全性については、厚生労働省が定めている食品衛生法で「人の健康を損なう恐れのないことが明らかな食品」と定めていることから、安全性が高く安心して摂取できると言えます。
では妊婦さんや赤ちゃんへの安全性についてはどうなのかと言うと、危険性についての文献等のデータは見当たらず、妊娠中にシリカ水を薦められている商品もあり、過剰摂取をしない限り、安全と言えそうです。
ただ情報とし不十分であるため、やはり妊婦さんや赤ちゃんへ飲ませる場合は、掛かりつけの医師に相談してから利用することをお勧めします。
シリカ水の妊婦や赤ちゃんへの影響は?
シリカ(ケイ素)に関しては安全性が高い成分だと言えそうですが、シリカ水には、シリカ(ケイ素)以外に、カルシウムやマグネシウム、鉄、亜鉛などのミネラル成分も含まれています。
妊婦さんの場合、ミネラルが不足しがちになる事から、水分補給としてシリカ水を利用したいところですが、胎児への影響という面を考えると、赤ちゃんへの使用と同様に注意が必要になりそうです。
実はミネラルが多く含まれている硬水というのは、胃や腸がまだ未発達な赤ちゃんにとっては負担がかかります。胎児も羊水の中で発育していきますので、妊婦さんが摂取したお水の影響を受ける可能性がありますので、ミネラルが多く含まれる硬水を過剰に接収するのはおすすめできません。
シリカ水を選ぶ際に確認してほしい4つのポイントは?
では妊婦さんや赤ちゃんに飲ませる場合、とういった点に注意してシリカ水を選べばよいのか、まとめてご紹介しています。
シリカ水にも軟水や硬水というように種類があり、さきほどもお話しした通り硬水はミネラルが多く含まれていることから、赤ちゃん(胎児)には向いていません。
反対に軟水はまろやかな口当たりで飲みやすく、日本人の口に合っており、赤ちゃん(胎児)の体への負担がかかりにくいことから、軟水と書かれたものを選ぶようにしてください。
ちなみに世界保健機関(WHO)での硬度の分類は下記の通りです。
- 軟水:0以上〜60mg/l未満
- 中軟水:60以上〜120mg/l未満
- 硬水:120以上〜180mg/l未満
- 超硬水:180mg/l以上
軟水の水ということなので、硬度が0以上〜60mg/l未満の水を選ぶという事になります。
※販売メーカーなどによって数値の基準が異なる場合があります
体内ph値は、7.3〜7.8の弱アルカリ性で保たれており、羊水も弱アルカリ性であることから、赤ちゃん(胎児)にも弱アルカリ性の水が適していると言えます。
また体内ph値と近い弱アルカリ性の水を飲む方が体に優しくて、吸収力が高くなるとも言われています。
ちなみにpHの数値については、天然水の販売メーカーによって違う場合があり、統一されていません。環境省の鉱泉分析法指針でのPH数値による分類は下記の通りです。
- 酸性:pH3.0未満
- 弱酸性:pH3.0以上〜6.0未満
- 中性:pH6.0以上〜7.5未満
- 弱アルカリ性:pH7.5以上〜8.5未満
- アルカリ性:pH8.5以上
pHが0に近いほど酸性が強く、14に近いほどアルカリ性が強くなり、弱酸性の水という事なので、pH7.5以上〜8.5未満のお水を選ぶという事になります。
味は酸性が強いほど酸っぱく、アルカリ性が強いほど苦みがあるようです。
品質面については確認のしようはありませんが、公式サイトなどを見ると、水質検査に関する情報や製造工場についての情報が記載されている商品もありますので確認してみましょう。
また細菌処理として加熱処理が行われているとシリカ水に含まれているミネラル成分が失われる可能性がありますので、水の質を変えない非加熱処理を採用しているかどうかも確認しておいた方がよいでしょう。
もし記載がない場合は電話やメールで確認し、はっきりとしない回答であった場合は止めておいた方が無難です。
シリカ水を飲んで何かあった時に対応してくれそうかどうか、念のために販売会社の情報も確認しておくとよいでしょう。
情報確認のやり方としましては、販売会社名で検索してみて、何か悪い評判などが掲載されていないかをチェックしてみてください。またホームページがある場合は、会社情報や商品ページを見て、怪しそうでないか(ホームページの質も含む)も確認しておきましょう。
それと他メーカーの商品と比べて明らかに安すぎる商品も、それなりに理由があるはずなので、選ぶ際は注意した方が良いと思います。
上記の4つの点について確認していれば、妊婦さんや赤ちゃんでも安心してシリカ水を飲めるのではないかなと思います。
妊娠中・赤ちゃんに対するシリカ水の必要性について
身体を形成する上で、シリカ(ケイ素)は必要不可欠なものであることは確かですが、妊婦さんや赤ちゃんに対してシリカの摂取がどれだけ重要で必要なものなのかというのは、また別の話ではないかなと思います。
厚生労働省で定められている妊婦さんへの食事摂取基準項目には、推定エネルギー必要量、たんぱく質、脂質 (n-6、n-3系脂肪酸) 、ビタミンA、D、E、K、B1、B2、B6、B12、葉酸、パントテン酸、ビオチン、ビタミンC、カリウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、銅、マンガン、ヨウ素、セレン、クロムの記載があり、ケイ素は含まれていません。
また冒頭で書いた通り、妊婦さんや赤ちゃんに対してどういった影響を及ぼすのか解明されているわけではないので、心配な方は掛かりつけの医師に相談してから利用することをおすすめします。
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