お腹の底から笑うことで様々な健康効果が世界中で報告されている!
最近、笑っていますか?人は年を重ねるごとに笑うことが少なくなるといわれています。
小さな子供は大人からみると何でもない些細なことに対しても笑う場面が多く見られますが、老齢期では1日に2回笑う程度に留まる統計が出ています。そして、この比率から笑わない老齢期は脳の活性も弱まって、病気を発症しやすいとの結果も現われています。
たしかに、無邪気に笑う子供の頭の回転は速く、冬の寒さにも負けない丈夫な体です。今や、笑いが齎す健康効果は医学的にもあらゆる症状において有効である見解が述べられています。
お腹の底から笑うことが多くなるように、毎日の生活を楽しいものに改善していきましょう。
笑いが健康を導くメカニズム
笑いが健康に導くメカニズムには大きく分けて2つの働きがあげられます。それぞれの観点からどのようにして、効果へ繋がるのか検証してみましょう。
メカニズム1 自律神経を調整する
笑うことはストレス解消に良いと言われるように、ストレスホルモンを減少させる作用があります。これはエネルギーの発散と蓄積を司る自律神経のバランスが保たれるからです。
ストレスが多い環境下では、コルチゾールやアドレナリンといった精神を昂らせる交感神経が増幅してあちらこちらに悪い働きをけしかけます。そこで、笑うことで交感神経が優位な状況を鎮めて、安定した精神の副交感神経を優位にするのです。
自律神経のバランスが整うことで真っ先に好影響を受けるのが、免疫機能の回復です。一般に白血球の減少がみられると感染症や病気などのリスクが高まりますが、笑いの免疫力アップで白血球の一種=NK細胞が活性化して、あらゆる病原菌の阻止と癌細胞の抑制に効果を現します。
メカニズム2 横隔膜と腹筋を鍛える
笑うと自然と呼吸も上がり、横隔膜や腹筋が連動するのがよくわかります。横隔膜や腹筋は笑うことで運動以上に胸回りに位置する呼気筋を鍛えるので、酸素の取り込みも自然と多くなります。
抵抗力の落ちた体や加齢においては酸素の不足から病気に移行しやすい血液循環を作り上げがちです。そこで笑って酸素量をアップして血液循環を活性化することで、全身の巡りが良くなり、基礎代謝も上がって生活習慣病に派生しない丈夫な体を作るのです。
背筋をピンと伸ばしましょう。姿勢が正しいと更に呼気筋が鍛えられます。
笑いから得られる健康効果例
10分間の笑いで2時間、1時間の笑いで1週間に相当する痛みの緩和ができるとされています。そして笑いは良薬であったり長寿薬との別名からも察する通り、不治の病で宣告された余命を笑い療法によって払いのけた症例が世界中で報告されているのも事実です。
日本国内においても大学の研究機関などで、いくつもの笑いの効果による臨床結果が発表されています。
実証例
加齢による認知症や記憶力の低下が改善した。
関節炎の原因物質インターロイキン6が減少して、リウマチや肩こりが緩和した。
血流が増加して脳梗塞が改善された。
血糖値の低下により糖尿病などの生活習慣病の予防に繋がった。
免疫力が高まり、癌細胞が阻害もしくは抑制された。
作業の効率があがった。
不眠症が改善され心地よく眠りにつけるようになった。
病気の回復が早くなった。
笑いのコツ
笑いとは反対の怒りは、高血圧のリスクを高めます。このことからも、普段の生活において怒らない努力をすることが大切です。
しかし、怒りを心の中に抑え込んでしまえば、ストレスが蓄積されて健康を増々損ねてしまいます。そこで、怒りのパワーを作り笑いに託して、感情を表に出しましょう!
笑いは口角を上げて、微笑むように、ハヒフヘホの「ハ」で発声するのが効果的といわれます。口角筋は脳と連動して自律神経に作用する働きから、副交感神経を優位に導きます。
不自然な笑いは顔を歪ませて、ほうれい線やシワをくっきりと際立たせてしまいますので、鏡の前で微笑む練習をしましょう。
口角を上げると幸せホルモンも産生しやすくなりますので、普段から軽く微笑むような口角の上げを意識して行うようにするのがお勧めです。
不思議と苛々した気分も少なくなり、リラックスした雰囲気で毎日を過ごせるようになります。
あと笑いヨガというエクササイズがあり、テレビで笑いヨガ教室が紹介されたりしています。