満腹中枢と香りの関係と食欲抑制におすすめの香りを紹介

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満腹中枢と香りの関連性について

風邪をひくと料理がおいしくない、塩味しかしない、そんな経験はないでしょうか。これは満腹中枢に香りが関係している証拠なのです。

 

嗅覚がない人は満腹中枢が麻痺している可能性あり

ケーキを食べる女性

香りが大事とはよく言ったもので、満腹中枢にも香りが大事です。

 

食事の準備をしている段階で、お腹一杯になってしまう人がいますね。「冗談でしょ」と思われるかもしれませんが本当にいるのです。これは嗅覚で満腹中枢が満たされる例ですが、繊細な味覚及び神経質な方に多くみられます。

 

逆に、アイスクリームはコクも何もない甘いだけのものを何個も食べたいとか、小ぶりの餃子なら50個食べられるという方は、嗅覚による満腹中枢が麻痺しきっているともいえます。

 

実際にこの様な方に、物心ついた頃からジャンクフードの食べすぎで味覚と嗅覚が麻痺し鈍感という方が多かったりします。

 

風邪をひいた時に料理が美味しくない理由とは?

風邪をひいている女性

風邪をひいた時に、料理が美味しくないというは、視覚からはいってくる『おいしそう』という情報と、味覚の情報が嗅覚と一致しないからともいえます。

 

食べ物を食べて満腹中枢を刺激する場合には、最低でも味覚、嗅覚両方が同時に働いていないと美味しくないという事なのです。これはコーヒーや紅茶など、香りが命の飲み物を飲んでみると覿面にわかります。

 

ジャンクフードばかり食べてる上に酷い鼻炎の男性に、カフェに連れて行っても面白くない顔をしているのはそのためです。彼らからしてみると、見た目がおいしそうで、味がそこそこであれば、食べ物はどうでもいいという事です。

 

満腹中枢に嗅覚がきちんと働いていると、満腹中枢がまず嗅覚からキャッチし、次に胃が『もう食べられない』と脳に信号を送ります。これで20分〜30分で満腹になるのです。

 

満腹中枢を香りで感じて、刺激するためには、食べ物に対する嗅覚も繊細にしておくことが大事です。

食欲抑制におすすめの香りと活用法

香りの中でも食欲をそそらない香りが満腹中枢を刺激して、食欲を抑制させる効果があることがわかっています。食欲をそそらない香りとは、アロマテラピーに使われる精油の中でベルガモット、レモン、オレンジ、イランイラン、ベチバーなどは気分を穏やかにする香りです。

 

更に食欲抑制に効き目を現すのが、グレープフルーツ、パチェリー、シダーウッドといわれています。

 

意外ですが、バニラの甘い香りも抑制作用が知られており、甘い香りに空腹感が満たされることで食べたい気持ちが落ち着くのだそうです。

 

摂食中枢に作用する香り

キンモクセイ

少し遡りますが、2007年にカネボウ化粧品が共同研究でキンモクセイの香りが人体にもたらす香りの効果をまとめています。これによると、キンモクセイの香りが摂食中枢に影響を与える働きがあることがわかります。

 

一般に食欲を満たす感覚は満腹中枢が主体でしたが、摂食中枢に含まれるオレキシンと呼ばれるペプチドにも食欲を左右する神経系が発見されました。このオレキシンが増加すると食欲が亢進されるのですが、キンモクセイの香りを嗅ぐことでオレキシンの発現量が抑制させる作用がみられたのです。

 

更に実験では10人の女性にキンモクセイの香りを付けたガーゼを12日間身に着けてもらい、食欲とのかかわりについて言及しています。

 

調査結果によると、皆、食欲に対して意欲的になる変化がみられずむしろ健康的で、心の持ち方も穏やかになっていました。これにより、キンモクセイの香りにダイエット効果と心的ストレスの減少効果が認められたわけです。

 

キンモクセイの香りはアロマでもお馴染みの香りなので、早速とりいれたいところです。

 

食欲を抑制する香りを上手に利用する方法

女性

食欲を抑制するには、やはり食べる行為の直前にその香りをかぐことが有効です。しかしアロマのミストなどを衣服につけるのは食事の席では少し気が引けたりもします。そんなときには、お手製のシアバターのハンドクリームを持参しましょう。

 

シアバターのハンドクリームはオーガニックの認可を受けたものがお勧めです。シアバターにホホバオイル、蜜蝋、そこへ食欲を抑制するアロマの精油を加えましょう

 

配合はお好みでもよいですが、精油の分量が多すぎると肌荒れをおこしますので、シアバターを取り扱うサイトを参照してみてください。

 

イランイランやシダーウッド、パチュリーは重厚感がありますので、好みが分かれるかもしれません。先ほどのキンモクセイやレモンなどの香りがよいかもしれません。

 

シアバターのハンドクリームはお肌の熱でとろんと溶ける瞬間にフワッと優しい香りが広がって、香りはいつまでも残ることはありません。ですので、食べる直前にひと塗りして、フワッとくる香りに身を任せましょう。

 

手作りということもあり1週間程度で使い切ることが理想です。小さなプラスチックのクリームケースに作れば使い切りもできるので安心です。

 

余談ですが、インフルエンザが流行る冬から春にかけては、抗ウィルス作用のあるラベンダーとレモングラスの精油を垂らしたシアバターのハンドクリームを持つのもおすすめです。

 

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