胃酸分泌の低下によって考えられる影響まとめ

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胃酸分泌低下が招く8つの影響について

胃痛で悩む男性

日本人は胃酸の分泌が少ない人種のカテゴリーに入ります。近年では日本人の7割強に値する人々が胃酸分泌低下を患っていると推定されていますが、多くの方が何となく胃の調子が悪いと思っている程度で、胃液が少なくなっているとは気づいてないといいます。

 

胃液が少ないと、消化不良を生じることから栄養の吸収がままならず、あらゆる病気に派生していきます。食欲がない、少し食べただけで胃もたれがする、原因がわからない下痢、頭痛、眠れないといった症状が長く続いている場合、胃酸分泌低下が疑われます。

 

自己判断で胃薬を飲むとかえって胃酸分泌を抑制するなどの症状が報告されています。我慢や無理をしないで、早めに医療機関を受診しましょう。

 

PHがアルカリに傾く

通常胃の内部はPH0.8〜1.2が基準値になります。胃液が少ない状態では測定値がPH3.2で栄養吸収不良を起こすレベルに達しています。

 

多種にわたる栄養素が吸収できなくなる

カルシウム、脂質、アミノ酸、葉酸、ビタミン・B12、B6、B1、B2、B3、A、E、鉄、マグネシウム、亜鉛、銅などあらゆる栄養素の吸収が阻害されます。

 

病気に罹患しやすくなる

体自体が栄養不良に陥るので、免疫力が低下してあらゆる病気の発病リスクが高まります。がん、糖尿病、高血圧、貧血、甲状腺障害、心臓病、高脂血症、腎層疾患、脳梗塞、メニエール病など。

 

慢性栄養吸収障害への移行

量を食べても、全く太らず骨ばった細身の体型になります。何も食べていないのに、肥満が目立つ体つきになるなどの特異体質が症状としてあらわれます。

 

殺菌作用の低下

腸内の善玉菌生存率が減少し、感染症にかかりやすくなります。バクテリア、寄生虫、カンジタ菌、イースト菌などの真菌も異常繁殖する腸内環境を作ってしまいます。

 

胃酸の亜硝酸塩濃度が高まる

胃液がアルカリ性に傾きますので胃がんの発症リスクが高まります。発がん物質を生成しやすい状態になります。

 

沢山の原因物質によるアレルギーを発症しやすくなる

胃に取り込まれた食品が消化分解できないことから、免疫システムの防御反応が狂いアレルギー物質に敏感になります。

 

骨が脆くなる

カルシウムの吸収がおもうようにできなくなるため、骨粗鬆症に罹る比率が非常に高まります。ヨーグルトの摂取が効果をあげるようです。

 

胃の粘膜が委縮する

胃液が少ない環境で蠕動運動がままならない胃は働きまでもが阻害されて、活発さを失います。

 

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