乳幼児とピロリ菌の関係と原因となる3つの感染ルート
ピロリ菌はなぜ、どのような経緯で感染するのでしょう?感染原因にはいくつかの要素が絡んでいますが、調べていくと意外な理由も明らかになっています。
胃炎になる確率も胃がんへの発症リスクも高まるピロリ菌をくい止めるためにも、原因を知り予防へと繋げていきましょう。
乳幼児期は特に注意が必要です!
ママになると知識として身に付くものに、子供へのピロリ菌の感染予防があります。キスをしたり、同じ箸を使うと子供への感染がダイレクトになるというものです。
しかし近年同じ箸を使うことやキスも影響が強くないとの研究報告が発表されています。それはキスを挨拶として習慣化している欧米人をみたときに、親子間でのピロリ菌の感染がみられないケースが大半を占めていたからです。
むしろ危険なのは、離乳食期にやってしまいがちな、親の咀嚼した食品を子供に食べさせる行為です。おじいちゃんや、おばちゃん世代では頻繁だったようですが、子供の将来のためにもやめておきましょう。
乳幼児期は消化機能も未熟なうえに、抵抗力も弱いので、ピロリ菌への感染率が高いのも現状です。大人になってからの感染はあまり例がないのです。
ピロリ菌は子供時代に感染しても、ピロリ菌自体が活発に生育環境を整えられない状況にあるので大人になってから発症します。このことからも発症に繋がる大本の原因は幼いころの感染が顕著であることがわかります。
とくに発展途上国など水道設備が整わず衛生状態が悪い環境では感染率が高まっているので、衛生面でのケアは丁寧に行いましょう。
感染ルートを遮断しましょう
5歳以下の乳幼児期に感染しやすいピロリ菌は、子供時代に感染すると胃液酸性度が低い胃の内部で生き続け、ストレスなど何らかの悪因子がきっかけとなって症状を発生させます。
大人になると胃の中は高い酸性に傾きピロリ菌には不向きな環境に思えますが、柔らかい粘膜部分に潜るように住み着いて自ら住みやすい環境へと変えていきます。
ピロリ菌は存在するだけでは症状としてなにも発信しませんが、こうして住みやすい環境を作る際に分泌するウレアーゼと呼ばれる毒素がアンモニアを排出することから、胃壁に炎症を起こしてしまうのです。
先にも触れましたが、ピロリ菌の影響を受ける原因は子供時代の感染が原因です。そのためにも感染ルートをしっかりと絶つことが大切なのです。
可愛いわが子のためにも以下の3つの感染ルートを徹底的に遮断しましょう。
疑われる3つの感染ルート
食べ物の口移しや、咀嚼物を与える行為
お手洗時にしっかり手をあらわないなどの不衛生な状態
不衛生な飲料水
上記に挙げた3番目は、日本ではあまり遭遇しないシチュエーションですが、海外に行った際に遭遇しやすい感染ルートです。日本は世界的に見ても水道が整備されていますが、海外ではパックされたジュースでさえ大人であってもお腹をくだしてしまう事態が多々あります。
また最近では海外の食料品も目白押しで、パッケージのオシャレ感から手にしてしまいがちですが、もしかすると整った環境下で作られたものではないかもしれません。
小さいお子さんの場合はとくに信頼のできるメーカーの商品を選ぶように心がけましょう。
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