産後の悪露の状態をチェックしましょう
出産後、少し気分的にナーバスになるのが悪露の出現です。
子宮内に残った子宮内膜や血液、卵膜、脱落した細胞などが下りてくる現象ですが、ホルモンバランスの崩れから体調がすっきりしないうえに不快指数が高まります。
しかし、悪露はずっと続くものではありません。子宮が回復する目安となりますので、状態を見ながらチェックしていきましょう。
悪露の段階
悪露は産後直後から現れます。
産後2日目から3日目
夜用のナプキンでは対応できないほどの量の鮮血状の悪露が下りてきます。
産後4日目から1週間目
鮮血よりも赤みがおさまった悪露が通常の月経並に下りてきます。
産後2週間から3週間目
量が生理最終日程度に落ち着きます。
出血もなくなってきているので酸化して濃い赤茶色になった悪露が下りてきます。
産後から4週目
ほぼ悪露の終了段階です。
クリームや生成りがかった下り物程度の悪露になります。
産後から6週目
殆ど量はなく少しあるかないかの白い悪露が微量におります。
※悪露が終わるまでは状態をチェックして、ノートなどに記録をとっておくとよいでしょう。
注意したい悪露の状態
悪露は生理の再開と異なり段階は皆おなじです。上記のような段階推移が見られない場合には子宮内で異常が起きていたり、病気を発症しているう疑いが考えられます。
育児で忙しく自己判断で様子をみるのではなく、段階推移と違う状態が現われたら早急に産婦人科に足を運びましょう。
放置してはいけない症状例
- 子宮のあたりが締め付けるように痛みを感じる。
- 悪露と一緒に大きな血の塊のようなものが出る。
- 色の段階が再度鮮血状態に戻った。
- 量が変わらず、常に下りている感覚がある。
- 臭いがする。
- 微熱が続いている。
- 量が減少したと思ったら今度はまた増えた。
注意状態から考えられる病気
大きな塊が出るケース
痛みや不快感を伴うと胎盤や羊膜などが除去できていない可能性があります。また、子宮復古不全、晩期出血の心配も懸念されます。
臭いがある
子宮収縮が順調に進んでいないサインです。感染症にかかっていたり、子宮内に傷ができている可能性があります。
高熱と出血
産褥熱の疑いがあります。出血による貧血や子宮内の損傷があるときに細菌が浸入して起こります。酷いケースでは感染巣のうが子宮内に出来、命に関わることがあります。
下腹部にしくしくとしみるような痛みがある
出産後の処理で行われる導尿によって感染症にかかっているケースです。膀胱炎、腎盂炎に移行していることが多く、排尿時に残尿感や痛みを伴うのが特徴です。
悪露が少ない
子宮の入り口で血液が固まって蓋をしている悪露異常が考えられます。出産時に子宮収縮剤を使用している場合は問題ないとされますが、それ以外の場合は放置しておくと化膿がひどくなります。
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