尿漏れが起こる理由と対策法について
産後の尿漏れは決して恥ずかしいことではありません。全体の7割に及ぶ方が経験をしています。そして時間の経過とともに改善していくので心配は要りません。
出産という偉大な仕事を成し遂げた結果訪れたトラブルですので、落ち込むことなく対処していきましょう。
最近では産後だけではなく若い女性の間でも尿漏れの症状がみられるようになっています。その為かケア用品もオシャレになり、種類も増え、気軽に購入できるようになりました。ケア用品を楽しむ余裕を持つことも大切です。
産後の尿漏れはなぜ起こるの?
出産によって赤ちゃんが産道に近づくとともに、圧迫される器官があります。それは骨盤底といって、子宮や膀胱、直腸と隣接する部分です。普段は隣接する臓器が機能するために、安定した支えとなる縁の下の力持ち的な役割分担を担っています。
ところが、出産によって骨盤底に圧力がかかることで、筋肉と繊維組織で構成された骨盤底がビヨーンと拡張してしまうのです。このダメージから普段の支える力が無くなり、膀胱にも影響が及び締りがないと言われる尿漏れが起こります。
尿漏れを起こしやすいタイプ
- 骨盤底を支える力が弱い細身の人。
- 膀胱の容量が小さくトイレの回数が普段から多い人。
- 骨盤底が下がりやすい静脈瘤のできやすい体質の人。
- カンジタに感染して膣に炎症症状がある人。
- いきんで排尿しないと出ない人。
- 妊娠前から尿漏れにある人。
でも、心配は無用です。骨盤底はおよそ産後3ヶ月〜4ヶ月で回復レベルに達し、尿漏れ症状は治まっていくからです。
しかし僅かな期間ですが、尿漏れの時期があるのは嫌なものです。尿漏れパットを利用してデリケートゾーンを清潔にし、骨盤底の回復を強化する次の策を取りいれましょう。
尿漏れの症状を早く回復させるポイント
肥満に気を付けましょう
肥満は内臓脂肪の蓄積原因です。内臓が重くなれば、支える骨盤底の負担も増えて、さらに拡張して尿漏れ症状の回復を遅くしてしまいます。
とくに妊娠中の肥満が影響を受けやすいので、胎児に影響がない程度で食事摂取のコントロールをすることが大切です。
また、産前だけではなく、産後の肥満も回復を遅くしますので注意が必要です。授乳などで食欲の神様が降りやすい状況ですが、おからクッキーなど嵩があってカロリーの低いおやつを用意するなどの工夫を凝らしましょう。
骨盤底を鍛えましょう
鍛えると言っても、股関節を大きく動かす運動をするわけではありません。どちらかというと尿道の入口に、意識を集中して尿漏れを防ぐ感覚です。
方法は至ってシンプルです。尿の出るあたりに力をかけて、次の瞬間その力を弱めるのです。開く閉じるを繰り返す要領です。
この運動はかなりの効果が期待でき、更年期の尿漏れトレーニングとしても利用されています。
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