腱鞘炎が起こる原因と対策法について
これまでなんともなかったはずの手首が動かすたびに痛くなる状態が、産後生じます。腱鞘炎の仕業です。
酷くなると少し動かしただけで電流が流れるような痛みがはしります。手首を酷使した覚えもないのに現われる産後の腱鞘炎は、不慣れな育児の場では本当に厄介者です。
なぜ腱鞘炎になるのかメカニズムを考えてみましょう。
なぜ産後に腱鞘炎になるの?
腱鞘炎になるママは大半が、第一子を授かった新米ママです。赤ちゃんに慎重になりすぎるあまりに、ちょっとした動作にも力が入ってしまいます。
おもに背中から頸椎と手首に力が入ってしまいやすく、赤ちゃんをしっかりと抱っこして落とさないようしようと必然的に手首を酷使しているのです。
腱鞘炎の痛みはあるとき突然やってくるので、その痛みのショックから重篤な病気になったと思うママさんも少なくはありません。
また産後のホルモンバランスの関係で腱鞘炎になりやすくなっています。
対処法としては我慢は禁物です。整形外科にかかるのが一番です。受診すると始めは問診から始まり、レントゲンを撮って更に状態をみます。
痛みの程度にもよりますがロキソニンテープの貼り薬や、ボルタレンのゲルクリームなどが病院によっては処方されます。痛みが酷く育児に差支えが出る範囲では直接患部に鎮痛剤の注射を打ちます。
痛みが出ている間は基本的に手首を酷使しないことがいち早い痛み解消に繋がります。もし、実家など甘えられる場所が近ければ、何日かご主人に御暇を貰って、赤ちゃんと一緒に里帰りしてみてもよいですね。
気になる痛みですが、不思議といつの間にか消えてしまっているのが特徴です。どうでしょう、大体子供が生後5ヶ月を迎える頃には嘘のように治っています。育児が慣れて、肩の力が抜けてきた証拠かもしれません。
予防の為に日常生活で行える実践法
腱鞘炎は肩こりや頸椎の凝りが影響を及ぼしています。やはり、初めての子育てに知らず知らずのうちに緊張して筋肉を硬くしてしまっているからといえます。
首を回したり腕を伸ばしたり、育児の合間に運動とストレス解消を兼ねてストレッチやマッサージを行いましょう。
また、体の凝りには姿勢の悪さも関わっています。ついついお世話からヘトヘトになって姿勢が悪くなりがちですが、常に正しい姿勢を意識して胸を大きくひらきましょう。呼吸もスムーズになって血行も促進されます。
ツボを押してみよう
ツボは部分的な対処療法にみえるようで、全身に良い作用を送り根本から原因を治す力を与えます。腱鞘炎に効くツボは肩や頸椎、背中の血流を改善することで、痛みを緩和していく作用が期待できます。
遍歴、外関、陽池、曲池、陽谿などのツボがありますが、なかでもお勧めは曲池です。肘を直角にまげたときに腕の外側に曲げじわができますが、そのシワの手首がわが指圧ポイントとなります。
筋肉が硬くなる息を吸うタイミングでは効果がありませんので、息を吐きながら5数える間ゆっくりと指圧して、今度は息を吸いながらゆっくりと押した指を戻します。
注意点としては、腱鞘炎による手首の痛みや炎症による熱っぽさがないときに行うことです。
時間に余裕があればツボ検索で位置を確かめながら、育児疲れによいツボも併せて指圧すると良いですね。
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