乳酸菌サプリメントの選び方について

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乳酸菌のサプリメントは目的をもって選ぼう

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乳酸菌のサプリメントを摂取している方、もしくは摂取を検討している方は、何か目標をもっていますか?「体にいいって聞くし、なんとなく」という方も多いのではないでしょうか?

 

乳酸菌にはたくさんの種類が存在し、その働きも異なるため、目的にあった菌種を選ぶことが大切です。今回は、乳酸菌のサプリメントの選び方についてお伝えします。

 

自分の体の悩みにあわせて菌種を選ぶ

乳酸菌と一口にいっても、その種類は実にさまざま。せっかくサプリメントを摂取していても、希望の効果をもつ菌種でないこともあります。

 

基本的な乳酸菌の働きは、腸内環境を整えることです。腸の状態がよくなることで、便秘解消や免疫力の向上、アレルギーの予防・緩和、健康維持などの効果が期待できます。

 

乳酸菌の菌種によって、得意分野が異なるため、体の悩みにあわせて菌種を選ぶと、より優れた効果が期待できるのです。

 

たとえば、免疫力アップで注目を集めているものには、プラズマ乳酸菌やプロテクト乳酸菌、R-1乳酸菌などがあります。

 

整腸作用に優れたものであれば、乳酸菌シロタ株やビフィズス菌といったように、それぞれの特徴や働きを理解したうえで選ぶと、体の悩みの改善につながるでしょう。

 

オリゴ糖や食物繊維などが含まれたものを選ぶ

サプリメントのメリットといえば、さまざまな成分が含まれていることです。おすすめは、希望の菌種の乳酸菌と一緒にオリゴ糖や食物繊維が含まれているものです。

 

オリゴ糖や食物繊維は、腸内の善玉菌のエサとなって、善玉菌を活性化させる働きがあるため、これらが含まれているものを選ぶことで、手軽に腸内環境を整えることができます。

 

継続したうえで効果を判断しよう

せっかく目的にあわせた菌種を選んで摂取してみても、期待した効果を感じられないことも。乳酸菌のサプリメントは、摂取してすぐに効果を感じられるものではないため、少なくとも1カ月はとり続ける必要があります

 

継続したうえであまり効果を感じられい場合は、別の種類に切り替えてみるとよいでしょう。乳酸菌には相性があるため、違う菌種に変えることで効果を感じられるようになることがあります

 

自分にあった乳酸菌を毎日とることが大切

乳酸菌の摂取で大切なことは、自分の体や悩みにあったものを選び、それを毎日とり続けることです。さまざまな種類の製品が販売されているため、パッケージを熟読し、自分にあっているかを確認したうえで購入するようにしましょう。オリゴ糖や食物繊維が配合されているものを選べば、さらに高い効果が期待できるのでおすすめです。

 

サプリメントなら手軽に乳酸菌をとることができるため、無理なく続けることができます。継続は力なり!毎日の乳酸菌でヘルシーライフを実現しましょう。


優れた効果が認められている主な乳酸菌

乳酸菌は種類によって働きも得られる効果もさまざまです。そのため、自分の健康状態にあわせた働きをもつ菌を選ぶことがポイントとなります。

 

今回は、優れた効果が認められている乳酸菌をピックアップし、それぞれの働きや効果をご紹介します。

 

ビフィズス菌

腸内で善玉菌として腸内環境を整えます。便秘に高い効果を発揮し、貧血、肌荒れなども解消します。花粉症などのアレルギー症状の緩和や、乳幼児によくみられるロタウイルスの感染性腸炎の抑制などの効果も認められています。

 

シロタ株

正式名称は「ラクトバチルス・ガゼイ・シロタ株」で、ヤクルトが製造する乳酸菌飲料などに含まれています。生きたまま腸まで届き、腸内で長く生息できる菌です。優れた整腸効果に加え、病原性大腸菌O-157の増殖抑制・花粉症の症状緩和などの効果も報告されています。

 

L92乳酸菌

正式名を「ラクトバチルス・アシドフィルスL−92株」といい、カルピス社が保有する菌です。一般的な乳製品からは摂取できない貴重な菌で、免疫力を高めてアトピー、アレルギー性鼻炎、花粉症などのアレルギー症状を緩和します。インフルエンザの感染を抑制する効果も認められています。

 

LG21

乳酸菌のなかでピロリ菌の除菌効果がもっとも高い菌です。栄養が少ない胃の中でも増殖でき、乳酸を生かせます。薬による副作用などを気にせず、アレルギーの発症の心配もないことから、LG21によるピロリ菌除菌が推奨されています。

 

ラブレ菌

正式名称を「ラクトバチルス・ブレビス・サブスピーシス・コアギュランス」といい、京漬物「すぐき」から発見された菌です。生きたまま腸まで届き、悪玉菌の増殖を抑えます。さらに、ウイルスやガン細胞などを排除する働きをもち、インフルエンザからガン、エイズまで予防できるといわれています。

 

EF乳酸菌

もっとも白血球を強められる乳酸菌です。白血球の栄養分となり、身体の免疫力を高めます。C型肝炎などの治療に用いられたり、インフルエンザやガンなどを予防したりします。

 

FK-23菌

正式名称は「エンテロコッカス・フェカリスFK−23菌」で、免疫力を高めてガンや感染症を抑制します。C型肝炎の肝機能改善、皮膚疾患の改善の他、血圧を低下させる作用も認められています。