腸と脳の関係と健康面への影響について

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キレイな腸が健康をつくる!そのメカニズムとは?

「第二の脳」といわれる腸ですが、腸の状態次第で健康状態も大きく左右されることが分かっています。しかも、健康だけでなく脳の状態にも……!?

 

実は、脳と腸には深い関係性があり、その相互作用が健康に影響を与えているのです。脳と腸と健康、三者の因果関係とは、一体どのようなものなのでしょうか。

 

腸が「第二の脳」といわれる理由

腸が「第二の脳」と呼ばれるのは、その呼称にふさわしい優れた働きがあるためです。

 

脳には中枢神経系、腸には腸神経系があり、両者は互いに影響を与えながら働いています。腸が単独で働けることも分かっており、たとえば事故で脊髄を損傷したり、脳死状態になったりしても、腸は正常に働くことが可能だといわれています。

 

脳と腸

 

さらに、腸は神経伝達物質セロトニンやドーパミンを生成する場所でもあります。

 

セロトニンは、別名「幸せホルモン」とも呼ばれており、セロトニンが分泌されていると、精神状態が安定し、満足感を感じられます。また、ドーパミンにはやる気をアップさせる働きがあり、ドーパミンが分泌されることで意欲が向上したり、快感や多幸感を得られたりします。

 

これらのことから、腸の状態が健康にも精神状態にも大きく影響を与えているといえるのです。

 

腸内環境が脳に与える影響

脳と腸の密接な関係性は、健康にどのような影響を与えるのでしょうか。

 

腸内環境が悪化すると脳の働きに影響が及んだり、脳がストレスを感じた場合にも、腸の働きが衰えたりします。どちらか一方の状態が悪ければ、それに伴って働きに影響が生じるため、健康維持には両者ともに良好な状態であることが求められます。

 

脳と腸

 

近年、患者が急増している過敏性腸症候群は、脳と腸の関係性が顕著に表れている病気です。過敏性腸症候群は、レントゲンや内視鏡などで検査をしても異常がみられないにも関わらず、下痢や腹痛などの症状が慢性的に続く病気で、症状が発生するトリガーとなるのが、ストレスだといわれています。

 

過敏性腸症候群の厄介な特徴は、「またお腹の調子が悪くなるかもしれない」といった不安を感じることで下痢や腹痛といった症状が表れることです。

 

さらに、慢性的に症状が続くことで不安が増長され、精神状態もどんどんと悪化します。このようにストレスが引き金となって健康に被害が及ぶ病気は過敏性腸症候群だけなく、他にもたくさんあります。

 

腸内環境が正常になれば脳もイキイキ!

過敏性腸症候群のようなストレスによって大きく左右される病気は、「気にしないこと」が一番の薬だといわれています。つまり、ストレスを感じないようにすることで、病気も改善されるということです。

 

逆も同様のことがいえ、腸内環境を整えて病気について不安を感じなくなると、気がつけば治っていて快適な毎日が送られるようになったというケースも多くあります。腸がキレイになることで、症状が改善されたと同時に精神状態も落ち着き、はつらつとした生活が送られるようになるのです。

 

キレイなお腹でハッピーな毎日に

脳と腸の密接な関係を上手に利用することで、心身ともに満ち足りた生活が送られるようになります。

 

仕事や性格によってはストレスをコントロールすることは難しいかもしれませんが、腸内環境は生活習慣の改善や乳酸菌の摂取などによって良好な状態へと導けます。腸内環境を整えて、心身ともに健康をめざしましょう。