炭酸水の効果とそのメカニズムを紹介

MENU

美容・健康面への効果が期待できる理由と飲む際の注意点

炭酸水

美容やダイエット、アンチエイジングなどに期待できる炭酸水は、飲用して得る健康効果と塗布によるスキンケア効果が知られています。

 

この2点の作用には炭酸水が持つ血行を高める働きから代謝がアップすることと、炭酸の気泡が持つ除去作用が深く関わっています。効果には具体的に次にような例があります。

 

炭酸水による効果一覧

飲用して得る効果

疲労回復。

細菌抑制+抗菌作用。

ダイエット。

便秘、熱中症の予防。

 

肌に直接塗布して得る効果

頭皮ケアによる抜け毛予防。

毛穴の詰まりの改善。

角質除去による肌サイクルの正常化。

 

炭酸水パワーの秘密にはボーア効果が関係

炭酸水のもたらす効果の大本は酸素を体内に有効に取り込むボーア効果に直結しています。

 

ボーア効果とは大雑把に言うと、体内で二酸化炭素濃度が上がることで酸素を取り込もうと血管が拡張する作用で知られています。

 

このボーア効果が生じる過程には酸素の保持形態によるメカニズムが関わっていますので、まずはどのようにして炭酸水中に含まれる二酸化炭素が酸素量のアップに繋がるかを知ることが必須になります。

 

筋肉と連動している二酸化炭素の働き

ヘモグロビン

酸素は呼吸によって取り込まれますが、血液中の酸素の大部分が赤血球内に存在するヘモグロビンとくっついた状態にあります。しかし、この状態では酸素を体の隅々まで行き渡らせることが出来ず、代謝を上げることができません。

 

そこで、登場するのが二酸化炭素です。二酸化炭素はヘモグロビンと酸素を解離させる働きがあり、二酸化炭素濃度を高めるほど体内に酸素を沢山供給できるようになるのです。

 

普段私達はこのボーア効果を運動という形でスムーズに促しています。運動によって筋肉を動かすことで二酸化炭素が発生して血液に溶け込んでいき、血液が酸性に傾き更にボーア効果によってヘモグロビンと酸素の結びつきを解く働きから酸素を体全体に行き渡らせているのです。

 

よく、運動不足は代謝が下がるといわれますが、まさにこの働きの低下を意味し、筋肉を動かさなければ二酸化炭素は発生しないということがわかります。

 

また、余談になりますが運動をしない体では筋肉からの二酸化炭素の取り込みができないため、呼吸によって肺に取り込んだ二酸化炭素を使ってボーア効果を高めます。

 

ただしこの場合、生命を維持できますが、健康面で考えたときに太りやすいといわれる代謝効率の悪い体に移行すると考えられています。

 

更に姿勢も深く関係していて、運動不足なうえに猫背になってると呼吸も大きくされないためにボーア効果の補助である肺からの二酸化炭素の供給もままならなくなってしまいます。

 

二酸化炭素は体には不要なイメージが膨らんだ存在ですが、実は酸素を全身に共有するためになくてはならないものなのです。

 

炭酸水が酸素量アップに貢献

炭酸水は二酸化炭素を含む発砲水です。水に溶ける二酸化炭素の性質を上手く利用したした飲料水ですが、水素イオンが遊離してPHが酸性に偏る特徴を持ちます。

 

摂取することで血液中のヘモグロビンと酸素の密着=親和性を下げて、沢山の酸素を供給しやすい状態へ導びきます。まさに摂取によってボーア効果と同じ作用が起こることがわかります。

 

このようにして、二酸化炭素濃度が高められて酸素の運搬が全身に万遍なく行き渡るので、細胞の働きも活性化して血行促進から派生する健康効果を実感できるのです。

 

炭酸水の飲用に関する注意点

炭酸水

炭酸水は飲用にあたって、膨満感得やすいことから食欲をセーブできると言われていますが、やみくもに空腹を満たして肝心の栄養に配慮した食事が等閑になりがちです。

 

食前に常温の炭酸水を500ml飲むと食欲セーブが効果的に出来ると言われますが、胃を荒らしやすく体に負担がかかるとの懸念も聞かれます。

 

血管拡張作用が期待できるボーア効果については1日150ml程度で十分という統計が出ていますので、無理をして摂取するスタイルは避けて、健康習慣として定着しやすい飲み方を心掛けると良いでしょう。

 

関連コンテンツ