ロコモにならない為に知っておきたい事まとめ
今年の3月、厚生労働省が運動基準・運動指針の改定に関する検討会の報告書を開示しました。その中にロコモの予防について言及している一文があります。
「運動習慣を持つことで生活習慣病及び生活機能低下等、ロコモティブシンドロームの改善が期待できる。科学的根拠を踏まえ運動習慣を有することが望ましい」と記されています。
ロコモにおける現代社会への深刻化が伝わってきます。運動の推進は様々な角度からも提唱されています。
日本臨床整形外科学会など、ロコモティブシンドロームに懸念を示す学会の多くのサイトで、有用な運動方法が紹介されています。色々と試してみて、自分に合ったスタイルのものを取り入れて継続してみてはいかがでしょうか。
ロコモ予防の為に気をつけたい4つのポイント
関節ケアがロコモ予防にもっとも大切です。関節は45歳を超えるころから一気に機能の低下へと駆け抜けます。
予防できるものをできるだけ取り入れて、寝たきりにならない、介護の必要がいらない未来の自分になりましょう。
関節は意外に脆い部分でもあります。体重が及ぼす負担は大きいものがあり、1kg、2kgと増加するごとに確実に膝へ危険因子が忍び寄ります。
重みはやがて、膝の関節に痛みを与えて、痛みが慢性化しやすくなります。
体を冷やすと細胞の動きが低下して、代謝が悪くなります。やがて血流が悪くなり、運動器である筋肉が固くなってしまいます。筋肉は柔らかい状態でないとスムーズに動くことができません。
夏場のエアコンの効く室内では必ず上着を一枚羽織るなどの保温の工夫をしましょう。また、関節は冷えると痛みがでやすいので、サポーターをつけたり、ふだんから膝かけを用意しておくとよいでしょう。
なるべく体を動かす努力をしましょう。ずっと運転せずに放置していた車も、いきなり運転しようとするとバッテリーの調子がおかしくうまい具合に動きません。
体においても然りです。家の中でも横着せず、どんどん動きましょう。
関節の痛みは軟骨量の低下が主な原因です。グルコサミン、ヒアルロン酸、コラーゲン、コンドロイチンなど軟骨の再生に一役かうサプリを積極的に摂りましょう。
食事では、手羽先・パセリ・ブロッコリー・乳製品・大豆・魚・豚肉・エビ・牛肉・豆腐・海藻・小魚・卵などに必要な栄養素がふくまれています。これらを摂り入れて、失われた軟骨を再生したり修復する力を甦らせましょう。