ファイトケミカルの特徴や種類について

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強い抗酸化力で予防医学や健康増進に!

一昔前とは比べものにならないほど、私達の暮らしの中には沢山の病気が蔓延しています。その理由の多くが活性酸素をはびこらせてしう生活スタイルにあるといえます。

 

活性酸素の働きを阻害する有効成分の研究が進む中、もっとも手軽に取りいれられるファイトケミカルの存在が明らかになり、予防医学や健康増進に注目が集まっています。

 

ファイトケミカルとは?どんなもの?

色々な野菜

化学的なネーミングから連想しがたいですが、ファイトケミカルとは野菜、果物などの植物食品に含まれる抗酸化作用を持つ化学物質のことをいいます。その中には芋類、豆類、海藻類なども入りますが、ファイトケミカル自体は決して珍しいものではなく殆どの植物食品に存在することがわかっています。

 

ですので、植物食品を中心とした食事をバランスよく毎日摂取すれば、おのずと強い抗酸化力を体内に取り込められることがわかります。

 

近年の生活習慣病の増加はとどまることを知らず、日本においては3人に一人が癌を発症する事態を招いている状況を振り返ると、お肉中心であったり、甘いものを多く摂りすぎるなど、グルメ志向に傾倒する世相が様々な疾病を誘発する要因になっていると思わずにいられません。

 

ここまでざっくりとファイトケミカルについて触れてきましたが、厳密に言うとこの成分は植物食品のある成分中に含有される物質をさします。

 

それは色素や香り、アク、辛味、苦みなど植物が外敵から食べられるのを防御するために生み出した知恵の結晶ともいわれる産生物で、この作用から機能性食品ともいわれています。

 

トマトの真っ赤な色、タケノコのえぐみ、にんにくの特有の香り、大根の辛みなど、植物食品ひとつひとつが持つ特徴であることが意味されます。もう少し掘り下げると、ポリフェノール、リコピン、アントシアニン、カロテンなどが代表される特徴であり、ファイトケミカルは総称されたものなのです。

 

機能性食品からみた主なファイトケミカルの種類

クロロフィル

ピーマンやホウレンソウなどグリーンベジタブルが含むファイトケミカルです。発がん抑制作用、コレステロールの正常化、消臭や殺菌効果が期待されます。

 

リコピン

トマトやふじりんごの果皮、柿などの赤色をおびた植物食品に存在します。動脈硬化などの生活習慣病の予防、善玉コレステロールの増殖促進効果などが知られています。

 

アントシアニン

ブルーベリーやラズベリー、いちごなどのベリー類や、茄子、赤シソ、紫芋などの紫がっかった色味の植物食品にみられます。粘膜を増強して視力の低下を予防したり、肝機能の働きを高めて血液中の細胞を生成する作用がわかっています。

 

イソチオシアネート

大根の辛味成分が一番有名で、アブラナ科の植物やカイワレ大根などのスプラウト類に多く含有されます。血液をサラサラにする作用から体内の代謝を高めます。

 

プロビタミンA

ニンジン、ミカン、カボチャなどのオレンジカラーの植物に存在します。本来はカロテンでありビタミンの形状を持ちませんが、体内にとりこまれることでビタミンAに変換します。

 

大豆イソフラボン

納豆、豆腐、大豆、ピーナッツ、豆乳などに含まれています。女性ホルモンの一種であるエストロゲンと良く似た働きをします。女性ホルモンのバランスを整えて、乳がんの予防になります。

 

フラボノイド

レモンなどの柑橘類やパセリ、たまねぎなどに含まれます。毛細血管を増強する作用から血管そのものを丈夫にして血流を促進させます。

 

※この他にもファイトケミカルにはゼアキサンチン、ルティン、アスタキサンチン、硫化アリルなど沢山の種類が存在します。

 

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