重湯(おもゆ)の作り方を紹介
重湯
材料(1人分)
米 50cc
水 500cc
作り方(炊飯器を使った場合)
忙しい方でも手間なく作れる、炊飯器を使った重湯の作り方をご紹介しています。
お米と水の分量は、1:10や1:20など様々ですが、今回は1:10の割合で作ります。お米が50ccなので、水は10倍の500ccとなります。
窯にお米 50ccを入れて、軽く水で研いでから、水 500ccを入れます。
炊飯器で30分給水させて、おかゆモードがある場合は、そちらに設定してから炊きます。
炊けましたので確認してみると、上に溜まっている上澄み液が重湯です。
ザルやこしきを使うなどして重湯だけ取り出せば完成です。粥は冷蔵庫や冷凍庫に保存しておきましょう。
復食中の基礎レシピ一覧
重湯(おもゆ) |
お粥 |
味噌汁 |
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【豆知識】栄養成分とカロリーから見る重湯の知識
術後や離乳食期の始りに、病気で食事摂取が難しいときなど、重湯は貴重な栄養成分を補うために古くから親しまれてきた流動食です。
正統派の重湯は精白米に対して10倍の水に数時間浸してから、五分粥になるまで何時間も炊き込んでゆき更に布巾で濾して作られますが、手間暇かけたぶん見た目以上に体に優しい栄養成分が凝縮されています。
1食あたりの重湯のカロリーは凡そ53Kcal。低カロリーの中にも、次の成分が微量ながら含まれています。
精白米で作られた重湯に含まれる栄養成分
炭水化物、タンパク質、糖質、セレン、パントテン酸、ビオチン、カリウム、マグネシウム、リンモリブデン、亜鉛、銅、マンガン
注目したいセレンとモリブデン
消化器官が未熟な赤ちゃんや病弱で弱った体では熱量を上手く消費しにくい状態です。カロリーの少ない重湯は結腸栄養剤と同等の成分を持ち、なかでも身体機能を維持する栄養素であるセレンとモリブデンの含有量が優れています。
セレンについて
基礎代謝を高める作用に長け、エネルギー消費量を効率よく増やしていきます。抗酸化酵素の構成成分により以下の働きを促進します。
ビタミンCの再生
活性酸素の抑制
免疫機能の正常化
老化、癌の原因細胞の酸化抑制
甲状腺ホルモンの活性化
モリブデンについて
血のミネラルと例えられるほどの、造血作用を持つ超微量必須元素です。この働きから貧血や食道がんの予防にも効果が期待されています。
また有毒物質を分解する酵素としての役割を持ち、肝臓や腎臓の酵素の働きを促進させる作用から身体機能を正常に導きます。モリブデンには以下の働きも認められています。
プリン体を分解して体内の最終排泄物の生成をスムーズにする
尿酸の生成代謝をサポートし銅の排出を促す