無月経を病院で治す場合に知っておきたい事

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病院で行われる診断と検査法について

医師と看護師

無月経は一つのカテゴリーにとどまらない多種の原因から派生する症状のため、治療方法はそれぞれに異なります。

 

例えば、ダイエットなどによる体重減少が原因の場合、体脂肪が少なくなり栄養状態も悪くなっている状態から無月経に陥っているので、健康を増進させる治療に専念してホルモンバランスを改善していきます。

 

また妊娠を目的とするケースでは排卵誘発剤を使用する、月経のみを起こすケースではホルモン充填療法を行うなど、先を見越した目的に対処したものなのか、先にあげたような原因である病気を治すことに対処したものなのかによって治療内容を決定します。

 

その上で診察結果によって、投薬治療、体重管理、カウンセリング、手術など症状に適した治療法が選択されます。

 

無月経の治療前の診断と検査

治療を始めるにあたって、まずは診察によって大まかに状況をみていきます。

 

年齢、妊娠や分娩歴の有無、手術歴、持病などの病歴、他科疾患、内服薬や処方箋の有無を問診し、更にライフスタイルに関わる全般の影響や気になる体調の変化も調べます。

 

その上で次の事柄をチェックし、検査を行います。

 

アンドロゲン過剰分泌による多毛や男性的身体特徴の有無

高プロラクチン血症にみられる乳汁分泌の有無

甲状腺機能の変化にみられる身体異常

全身の診察に加えた、膣腔内診

 

検査方法

画像診断

経膣超音波検査

プロラクチン、プロゲステロン、エストロゲン、甲状腺ホルモン等の血中ホルモン測定

クッパーマン方式などの内分泌検査

P−test、EP−testによるホルモン負荷試験


検査結果からみた主な治療法

医師

無月経には比較的症状の軽い第1度無月経と第2度無月経があります。検査によって不足するホルモンの状態を調べ、付随したホルモン補充療法を行います。

 

ホルモン補充は通常3〜6か月間繰り返しながら観察をしますが、一度中止することによってリバウンド現象を起こして自然排卵を促す作用を目的としています。

 

※ホルモン補充による月経誘発と不妊症向けの排卵誘発はタイプが異なります。

 

ホルムストローム療法(ホルモン補充)

第1度無月経のプロゲステロン分泌異常メインの治療です。月経周期後半に黄体ホルモンを補充して子宮内膜のリセットを促進することで、自然に排卵を誘発します。

 

カウフマン療法(ホルモン補充)

プロゲステロン異常分泌を伴う第2度期のエストロゲン分泌異常に行われるホルモン療法です。月経周期期間に卵胞ホルモン、後半に黄体ホルモンを補充します。

 

カウフマン療法によってもが効果見られない場合はピルなどの服用をして、生理と同じ子宮内膜を剥がす消退出血をおこす治療も加えられます。このため、体重増加や下腹部痛、浮腫み、食欲不振、乳房のハリなどが副作用として現れるケースもあります。

 

症状が出た場合は速やかにかかりつけの婦人科医を受診しましょう。

 

クロミフェン療法(不妊症向け)

18歳以上で妊娠を望む無月経患者に対して行われる治療法です。積極的な排卵誘発剤です。

 

ゴナドトロビン療法

クロミフェン療法が半年経過しても効果がみられないケースで行われる、更に強力な排卵誘発剤療法です。排卵率が高まりますが、反面で流産のリスクや多胎児になる可能性、卵巣過剰刺激症候群の発症も懸念されています。

 

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