無月経って何?引き起こす原因を紹介

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無月経ってどんな病気なの?

無月経で悩む女性

無月経とは月経が3か月を経過してもこない状態をさしますが、最近では多くの方が生理不順を含む無月経の症状に悩んでいるといわれます。

 

原因は不規則な生活習慣など多岐に亘り、若い世代層では月経の煩わしさから無月経症状を改善しないまま過ごしている傾向も見受けられます。

 

月経は単に、赤ちゃんを子宮内で育てるための機能から派生するだけの生理現象ではありません。女性の身体コンディションにも複雑に絡みあっており、不妊症を始め様々な病気を誘発するきっかけに繋がります。

 

月経は大切な健康のバロメーターです。様子をみても改善の兆しがない場合は早急に婦人科を受診しましょう。


無月経の特徴と原因について

無月経には原発性と続発性のタイプがあります。2つの特徴と原因を知り、婦人科受診前の知識として、自分の症状と照らし合わせてみましょう。

 

原発性無月経

特徴

18歳を迎えても月経が訪れない状態です。生まれ持った生殖器要因などが関係していますが、月経開始時期の年代である12歳前後から生理期間に順じ下腹部痛が見られる場合では特に注意が必要です。この場合、月経が来ていても子宮内膜を排泄できない膣閉鎖症も考えられますので早急に治療を受けましょう。

 

原因

次のような疾病による先天的要因が考えられます。

性分化異常、染色体異常、カルマン症候群、フレーリヒ症候群、ターナー症候群、膣閉鎖症、先天性ゴナドトロビン欠損症、子宮変形、ローレンスムーンビードル症候群、プラダ―ウィリィー症候群、ロキタンスキーキュスターハウザー症候群、膣欠損など。

 

続発性無月経

特徴

順調に訪れていた月経が3か月以上こない状態です。ただし、閉経が近づく50歳前後では痛みなどの症状がなければ心配はありません。

 

また月経開始から2〜3年においても成長時期に重なるために生理周期が不規則になりがちですので、不安な場合は、暫く様子をみてから受診すると良いでしょう。

 

原因

疾病や生活習慣によるものなど様々な原因が考えられます。

疾病によるもの

多嚢胞性卵巣症候群、早発卵巣機能不全、拒食症、キアリフロンメル症候群、アッシャーマン症候群、子宮内膜炎、アルゴンツデルカスティーユ症候群、神経因性食欲不振症、高プロラクチン血症、シーハン症候群、糖尿病、腎臓病、甲状腺疾病など。

 

生活習慣によるもの

ホルモンの分泌異常が確実に起きる以下の生活習慣では、無月経症状を引き起こす原因にダイレクトに直結します。

 

過度なストレス、激しいスポーツ習慣、ダイエットによる体重減少、睡眠不足、環境の急激な変化、バランスの偏った食事内容など。

 

その他

流産や人工中絶、抗うつ剤などの薬害副作用、病気による体重減少、体調不良、ピルの多飲。

 

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