メリットと活かす為に実践しておきたい6つのポイントを紹介
タンパク質分解酵素、デンプン分解酵素、脂質分解酵素など、食材を体に有用に導かせる発酵食品は進んで摂取したいものです。
健康に良いものはとかくメリットやデメリットが考えられますが、内容を踏まえたうえで正しい摂取を心掛ければ効果を得る力が大きくなります。
発酵食品に関しても然りですが、いまのところデメリットになる要素は報告されていません。むしろ良い物を沢山取り入れようと、過剰摂取した結果デメリットに傾くといった具合です。
食事全体のバランス配分を考えたうえで、アレルギーのものであったりして個人の体質に合わないものは避けるなど上手に毎日の食生活に発酵食品をいただくようにしましょう。
発酵食品の嬉しいメリット
発酵食品は国内外に沢山のものがあります。どれも食材や微生物の関わり、風土や気候など環境によって含まれる酵素も異なります。それぞれに特徴があるので得られるメリットも変わってきますが、全般的に抗酸化作用が強い性質を持っていることがわかっています。
抗酸化力に優れていると代謝が活発になり、フリーラジカルに負けない健康な体を維持できます。健康な体になることこそが病気やストレス知らずの体質を構築していくのです。
欧米の大学の研究によれば、発酵食品は種類を複数食べる習慣にあると腸内環境が整ったものになると発表しています。
腸は単なる排泄器官だと軽視されがちですが、体の免疫細胞の7〜8割に及ぶ産生器官でもあり重要な位置を占めています。まさに発酵食品から得られる抗酸化力が有効に発揮される場所でもあるのです。
今問題になっている2型糖尿病のリスクも腸内環境が鍵を握っていると言っても過言ではありません。チーズ、納豆、キムチなどなど、日替わりで複数の発酵食品を食事にプラスして、心身ともに健康をサポートしていきましょう。
メリットを活かすために
加熱に注意!
納豆菌は熱に強い特性を持ちますが、大半の発酵食品は約48℃を超える熱を加えると成分が消失してしまいます。
極力そのままの状態で食べるようにして、成分を有効に体内に摂り入れましょう。
食べるタイミングに気を付ける
夜八時以降の夜食の摂取はホルモンの働きも活発になることから、体内に生まれ持っている潜在酵素を浪費する傾向にあります。消化がきちんとされないとどんなに良い発酵食品でもメリットが活かされません。
時間を意識して、夜食は更に消化されやすように量を腹八分目にし、消化のよい野菜中心のメニューに切り替えましょう。
動物性食品の食べ過ぎを控える
動物性食品も体を構成する栄養素として大切ですが、消化速度が遅く消化酵素で分解できにくのが難点です。食事バランスの比重が野菜よりも多いと発酵食品の力もおよびにくくなります。
適量の範囲で食べるようにして、心配な場合はGI値換算表などを参考にしましょう。
食べ過ぎに注意!
発酵食品を毎日摂取していても、食事量が多いとその消化にも時間がかかります。当然のことながら酵素量も必要以上に使われてるので、体調が優れない方や年配層になると潜在酵素量が目減りしている分、消化されない成分が体内に脂肪として蓄積される確率が高まります。
よく噛んで満腹中枢を刺激したり、嵩のあるお野菜から箸をつけるなどの工夫をして食べ過ぎを防止しましょう。
油脂食品に気を付ける
固形物としての摂取形状をしていないので、安易に使ってしまいがちな油脂類は要注意です。細胞を酸化させる活性酸素を発生させますので、飽和脂肪酸であるマーガリンなどは特に注意が必要です。摂取量が多いと肝臓で悪玉コレステロールの分解が間に合わず、血液中に血栓を生じたり動脈硬化が発症するなどの懸念が考えられます。
血中コレステロールを下げる必須脂肪酸成分のシソ油や大豆油などを利用したり、油脂類の使用を控ええめにするなどして発酵食品のメリットを高めましょう。
甘い誘惑を避ける
砂糖をたっぷり使ったスウィーツは悪玉菌の大好物です。発酵食品とは対照的に消化速度が遅く、善玉菌の住処である腸内環境が食べ過ぎると悪い環境に一変してしまいます。
甜菜糖やメープルシロップ、麹で作った甘酒などで甘味を調整しましょう。