砂糖依存症になるとこんな症状が…克服の為に知っておきたい事
食世界が豊かになった今日は、美味しい食べ物が目白押しです。甘いお菓子もスィーツ天国と言ってよいぐらい、市販のお菓子一つとってみても沢山の種類がお目見えして、食べる機会もぐんと増えています。
そのような中、砂糖依存症と言って、お砂糖を使った甘いお菓子を手放せない方が急増しています。あまり重大な認識が持てない感がありますが、精神状態にダイレクトに直結するために、放っておいては危険なのです。
禁断症状なども具体的にわかっていますので、該当する方は要注意です。砂糖依存症になる前に早急に食べる量をセーブしましょう。
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なぜお砂糖で!?依存症が起こるプロセス
お砂糖を使った食品はあまりにも身近にあふれています。ジュースにお菓子にパンなど、お砂糖の姿がみえなくてもたっぷり含まれて知らず知らずのうちに食べてしまっているのです。砂糖依存症の発端はこうした気づかない間に食べている、砂糖の多量摂取習慣が引き金となっているといえます。
そして、お菓子の充実化も相まって気軽さから食べて、また次を食べると言う過食のスパイラルが生まれます。砂糖依存症の症状は禁断症状ともいわれるもので次のような状態があらわれます。
砂糖依存症の症状
- 虚脱感
- 動悸、息切れ
- 35℃台の低体温
- お肌のシミ・しわが増える
- イライラして人にあたりやすくなる
- 甘いものがないと落ち着かなくなる
- 体が冷える
- 会話がうまくできなくなる
- 血糖値が上昇する
- うろうろ歩き回るようになる
- 疲れやすく、いつも眠たい感じがする
- 体力が落ちる
- 骨が脆くなる
- 急に老け込むようになる
- 低血圧
- 物覚えが悪くなり判断力が鈍る
原因はビタミンB群の消失
お砂糖は適量であればストレス因子を緩和させるなどのメリットもありますが、過剰になると体内では大変なことが起こります。それはビタミンB群のふたつの消失原因です。
その1ビタミンB群は腸管免疫や脳のエネルギーになるものです。主要エネルギー源であるブドウ糖に含まれるものですが、お砂糖ばかりが体内に摂取されて大切なブドウ糖の摂取が不可能になるため、エネルギー源がたたれます。
その2お砂糖は腸内の悪玉菌であるコトニやアノイリナーゼを繁殖させる働きを持ちます。この二つの菌は腸内のビタミンB群を食べつくしてしまう悪者で、全身に送るべきエネルギー源がここでまた断たれてしまうのです。
ビタミンB群が体内から消えると・・・
ビタミンB群の供給が絶たれた体内は、もはやパニック状態です。代替えのエネルギーを確保する余裕すら出なくなり、ドーパミンやセロトニンを多量に分泌させて脳内の伝達神経機能を立ち行かなくしてしまいます。
ビタミンB群欠乏症という疾病が発生するわけですが、脳が正常に働かずに判断力が著しく鈍るのでアルコールやコカインの依存症と大差がないといわれる状態を作り出すのです。また、AGEsと呼ばれる活性酸素様物質も発生させるので、体内のあちこちに付着して糖濃度を高める危険性も生じます。
お砂糖の摂りすぎは本当に恐ろしいのです。せっかくの美味しいお菓子を残念な結果にしないためにも、3時のおやつに少し頂く程度やご褒美に食べる感覚で摂取を控えるようにしましょう。
ひどくなる前に、依存症から脱出しましょう
様々な脱砂糖依存症の指南サイトを見ると、克服する為に次のような方法が同じくして掲載されています。
- 日光浴の健康効果を得る
- 適度な運動を毎日実践する
- 間食習慣をなくすために3食しっかり食べる
- ビタミンやミネラル、酵素などを補給する
- 食べ物は良く噛んで食べる
- ストレス、心労、食べずにはいられない精神(口寂しさ)甘い物の欲求をコントロールすること。
この中で間食習慣を無くすとありますが、3食しっかり食べるということにプラスして、空腹感が出ないように腹もちの良い繊維質に富んだ食材を積極的に取る必要があります。
空腹感があると甘いものへ顕著に目が向いてしまうものです。間食は避けると言うよりも1日の必要摂取カロリーを間食へ移行して、大体100kcal以内の低GI食品を食事の間に取りいれるのがお勧めです。
お腹が一定に摂取カロリー内で満たされるので、甘い物への欲求のコントロールに役立ちます。
※甘味を欲するときは砂糖の代替えに本みりんや甜菜糖、はちみつ、メープルシロップ、麹から作った甘酒を利用した手作りおやつを作ってみるのも一つの手です。自然の甘味に舌が馴れ、市販のお菓子への誘惑が自然に消えてゆきます。
日光浴が体に良い理由
砂糖依存症は脳の伝達神経が機能不全になる状態が生じるために、自律神経や体内時計、免疫システムなど広範囲に亘る生命維持機能が麻痺するのが特徴です。
そこで、推奨されている日光浴に注目。紫外線の影響が嫌だと思われる女性も多いかもしれませんが、太陽の光は有用な健康効果をいくつも齎してくれるのです。実際に白夜が続く国などでは太陽が出る季節には日光浴が習慣化しています。
日光浴が砂糖依存症にもたらすメリット
ビタミンDの合成促進
砂糖は骨を脆くします。 太陽の光は骨や歯の形性や再生能力を高めるのに必要なビタミンDを体内で合成するので、砂糖依存症から派生する骨粗しょう症を改善・予防します。
自律神経の調整作用
交感神経と副交感神経の働きをバランスよく保つことで、乱れから生じるホルモン分泌の異常や体温調節機能などを改善します。
体内時計の調整作用
酷くなると昼夜が逆転して不眠症などを引き起こす体内時計の乱れ。調整されることで睡眠もじっくりでき、昂った神経も緩和されます。
新陳代謝の活性
体のうごきそのものが潤滑になるので、禁断症状に多い倦怠感などが取れてスッキリします。体も軽くなります。