後ろ歩きって体に良いの?健康&ダイエット効果の秘密と注意点
様々な健康法の中でも画期的な後ろ歩きは、普段使わない筋肉を使える特性から体幹バランスを整えて付随する健康効果が得られると密かに人気を呼んでいます。
しかし実生活では後ろ歩きを確保する場がなく、継続して行うには難しい面もあります。
実践者の多くの方がジムのプールで行うなどして効果を上げていますので、お手本にすると良いかもしれません。
Contents
後ろ歩きはどうして体に良いの!?
運動習慣がない体は筋力の低下が著しく、全体の30%のみの筋肉を日々の生活の中で動かす現状にあります。
筋肉は脂肪を燃焼させるために無くてはならない器官であり、血液内に酸素を十分に送り込む重要なプロセスにも関わっています。
そこで、有効なのが適度な運動習慣になるわけですが、特に後ろ歩きはエネルギー燃焼効果がウォーキングの倍にアップするメリットを持ちます。このメリットには脂肪燃焼効果に繋がる2つの秘密が隠されています。
その1.糖の運搬を媒介するGLUT4のパワー
血液中のコレステロールに影響するインスリンの分泌は、ダイエットはじめ糖尿病などでは大変気になるところです。
そこで注目したいのがGLUT4と呼ばれる糖の運搬屋さんです。たんぱく質の一種なのですが、後ろ歩きによって筋肉が活用されることで活性化されて、血液中や脂肪細胞の過剰な糖を媒介して筋肉に取り込んで燃焼効果を高めるのです。
この作用はGLUT4がアドレナリンやグルコガンの働きを向上する役目から、インスリン抵抗性を抑制する力に長けていることからメリットに転換するメカニズムがわかっています。
その2.運動でも使われにくい筋肉を鍛える
後ろ歩きの一番のメリットに挙げられるのが、体幹バランスが整う作用です。
運動においても使われにくい筋肉が鍛えられるのが特徴で、具体的に脹脛の腓腹筋と平目筋・アキレス腱・大腿二頭筋を有効に動かします。
これらの筋肉は連動性があるので、動作性を高めることで非常に効率的にエネルギーを燃焼できるといわれています。
二つの秘密から得られる効果
・筋肉の強化と筋繊維のバランス調和。
・糖尿病などの生活習慣病の改善と予防効果。
・ボディラインの矯正とダイエット効果。
・腰痛、太腿痛、膝痛、関節痛の改善と予防効果。
・新陳代謝の活性化。
不向きなケースもあるので注意が必要
後ろ歩きは簡単そうでいて、人によっては難易度が高い健康方法です。今年の夏、25年間ピースアクションの一環として後ろ歩きを実践するインドの男性が話題になりましたが、どんなときでもスタスタと後ろ向きで歩く姿に驚かれた方も多いと思います。
しかし、一方で後ろ歩きによって気分が悪くなったとの体験者もいます・・・。一体、なぜでしょう?
これは個人によって三半規管の構造に差があるからだとする説が有力になっています。目から入る情報は三半規管に委ねられて、平衡感覚を左右するからです。
車に酔いにくい人や、パイロット、回転ジャンプも見事にこなすスケーターなどが平衡感覚を維持できるのは、自分の位置認識をしっかりと把握できる三半規管を持っているからだとされる話が頷けます。
とくに後ろ歩きは、背中側に注意を払うために都度振り返って景色を確認するために、前方からの振り向き視界と混合して脳がパニックを起こしやすいのです。
乗り物に弱い方には向いていないといえますので、後ろ歩きを試してみて気分が悪くなるなどの症状が出た場合はすぐに、中断するようにしましょう。
まとめ
如何だったでしょうか。
後ろ歩きは実践できる場所が限られていたり、向き不向きがあったりしますが、健康やダイエットへの効果が期待できることから、可能な方は取り組んでみてください。